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35話 ページ35






「…なんか、あったか?」

「…え?」



朝、いつも通り炭治郎に絡まれながらなんとか学校に辿り着きかぼす組から炭治郎を追い出して一段落した時。

ふぅ、と息をついてAは机に突っ伏していた。


そうしたら玄弥がほんのちょっぴり心配そうな表情をしてAの顔を覗き込んだ。



「なんで?」

「いや…」



玄弥は明後日の方向を見ながら言葉を探す。

いつもなら席に着くなり炭治郎が炭治郎がと話すAが今日はやけに静かなものだから、玄弥は何かあったのではないかと心配になってしまったのだ。


そんな玄弥の心配を露知らずなAは不思議そうな表情を見せる。



「なんかなくはないんだけどさぁ。」

「え…」

「あ、炭治郎と喧嘩したとかじゃないから安心して。」



玄弥はお前らが喧嘩する未来なんて見えねぇよ…と溜め息をついた。


いや喧嘩くらいするわ、とAがすかさず反論をする。
まあいつも炭治郎の惨敗なのだが。(*炭治郎はAにすこぶる弱い!)



「告白でもされたのか?」

「え、玄弥って超能力者だったの?テレパシーとか使えちゃう人間だったの?」

「え''」



玄弥は適当に、何となーくノリで発した言葉がまさか本当だとは思わなかったようで素っ頓狂な声を上げる。

玄弥の驚きっぷりにAは心配そうな表情をした。



「私が告白されるのがそんなにおかしい?」

「…いや、お前が山ほど告白されるてるの俺知ってる。」

「だよね。」



じゃあなんでそんな変な声出すの、と言いながらAは水筒を取り出して中のお茶を一口、口に含んだ。



「…だって、お前悩んでんだろ。」

「え、やっぱ玄弥って魔法使い…」

「お前のそのメルヘンな思考回路ってどうにかならないのか?」



厨二病引きずってんのかよ…とでも言いたげに玄弥はじとっとした視線をAにやる。

玄弥の地味に痛い視線をすん、と無視してお茶を一口啜った。

















「私の頭の中覗く玄弥が悪い。私の思考回路の問題じゃない。」


「いや覗いてねぇし。何故かわかっただけだし。」


「…もしかして…無意識のうちに超能力者の力を発揮して…」


「弟が阿呆なら姉も阿呆なんだな。」

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とく(プロフ) - すごくいいお話でした…。涙が出るほど(笑) (7月19日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか - 貴方様は、神ですか? (2022年5月20日 16時) (レス) @page5 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
- 神作……… (2022年5月9日 15時) (レス) @page44 id: af8576bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - たまに………たまに原作を思い出すような描写があって……目から汗が……… (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - 炭治郎のシスコン具合がめっちゃ良かったです‼︎無一郎と有一郎がでて来るとか最高すぎます‼︎とっても良い作品ありがとうございますー! (2021年11月21日 22時) (レス) @page50 id: 378955c846 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年6月13日 19時

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