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22話 ページ22






「おー、射撃のことについては知識皆無だけど玄弥かっこいー。」



「俺は、俺はかっこいいか!?」

「僕は?」

「うんうんかっこいーかっこいー。」



随分と扱い慣れた様子で二人にかっこいーと言うA。凄い棒読みで。

しかし棒読みだろうと目に光がなかろうとAからかっこいいと言われた二人はそれはそれは嬉しそうだった。
今なら宇宙にさえ行けそうらしい。



「お前が無一郎にかっこいいなんて言う資格ないからな。」

「ゆうくんもかっこいいねぇ。」

「あ''?」

「こっわ。」



誰がゆうくんだよ、とAの肩を揺さぶる有一郎。
冗談、冗談だからと有一郎を宥めるも惨敗。

危うく骨を折られるところだったとAは身震いした。



「僕、僕は?」

「むいくん?」



Aにならその呼ばれ方も悪くないね、と照れくさそうに笑う無一郎。

あんまりにも可愛らしいものだから写メって売れば金になるだろうなぁ、思った。
人間としての心の中の闇が垣間見えた瞬間だった。



「俺は?」

「…ごめん死んでもたんくんとか呼びたくない。」

「な、なんでだ!」



無一郎が勝ち誇ったように炭治郎にドヤ顔をかます。
無一郎君と有一郎君だけ狡いぞ!と炭治郎が声を上げる。

うるさい、迷惑だと炭治郎と無一郎に軽くげんこつを有一郎が喰らわせた。



「あ、次玄弥の番だ。」



Aは身を乗り出して玄弥のことを見る。

ルールとかはよくわからないけれど友人が頑張っている姿はとっても素敵。



「げ、玄弥…Aからあんなに熱い眼差しを向けられて羨ましい…!」

「…僕将棋じゃなくて射撃やれば良かった…」



A馬鹿×2にほとほと呆れ返った有一郎は盛大な溜め息をついた。


そしてこの二人を馬鹿にさせてる張本人は友人の姿を見じぃっと眺めているだけだった。

















「あんたのせいでうちの弟あんなんになってるんだけど。責任取れよ。」


「じゃあ交換条件。私のせいで私の弟あんなんになってるんだけどどうにかしてくれない?」


「自分で蒔いた種は自分で拾え。」


「断る。」


「てか交換条件って知ってるか?
阿呆か?阿呆なのか。」


「自己完結された件について。」

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とく(プロフ) - すごくいいお話でした…。涙が出るほど(笑) (7月19日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか - 貴方様は、神ですか? (2022年5月20日 16時) (レス) @page5 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
- 神作……… (2022年5月9日 15時) (レス) @page44 id: af8576bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - たまに………たまに原作を思い出すような描写があって……目から汗が……… (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - 炭治郎のシスコン具合がめっちゃ良かったです‼︎無一郎と有一郎がでて来るとか最高すぎます‼︎とっても良い作品ありがとうございますー! (2021年11月21日 22時) (レス) @page50 id: 378955c846 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年6月13日 19時

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