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17話 ページ17

「これからどうしよっか?もう帰る?」

「うーん、折角のAとのお出かけだしもうちょっと一緒にいたいな。」



さり気なく貴方と一緒にいたいアピールできる無一郎、素敵。健気。

しかし流石はあの鈍感長男の姉。



「やだ何この可愛い後輩。」



何故か感激する始末。

無一郎はわかりきっていたと言わんばかりに溜め息をつき明後日の方向を見た。



「じゃあ文房具屋さん行っても良いかな?」

「良いよ。」



そう言って本当にさり気なくAの手を取る無一郎。

なんだお前ら恋人かよ。



「無一郎君ってば積極的。」

「Aにだけだよ。」

「はぁー、惚れそう。」



にこにこしながら放ったその一言に途端、無一郎が顔を赤らめる。本日何度目かわからない赤面。
そしてそれに気づかないA。

鈍感に恋すると大変らしい。(遠い目)

















「俺のAっ…!」

「誰のものでもない無一郎っ…!」

















「あ、これ買う。」

「Aはこういうの使ってるんだ。」

「うん、このノートお勧めだよ。」



Aは可愛い絵柄が描かれたノートではなく、デザインのシンプルなノートを手に取った。
因みに片手は無一郎と繋がれている。


これもいちゃつき作戦(命名 ・ A)の一環だと思っているので何の抵抗もない。

その反対で無一郎は心臓がいつもの八倍くらいの早さで動いているらしい。(本人談)



「じゃあ僕も買おうかな。丁度ノート欲しかったし。」

「そうしたら揃いだね。」



何気なく発した一言に危うく無一郎の心臓が停止してしまうところだった。危ない危ない。
















「今日はありがとう。」

「いえいえ、こちらこそ。」



それぞれの家に帰る為、少し名残惜しさを残しながらするりと絡めていた指を放す。

Aははっと気がついた。こんな姿時透ツインズのファンに見られてたら殺されるじゃん、と。


そして炭治郎と有一郎は最後の最後まで後をつけていた。なんという執着心。



「有一郎君に私のこと殺さないようにお願いしておいて。」

「デートの別れ際の言葉がこれって雰囲気の欠片もないね。まあAらしくて良いけど。僕は好きだよ。」



「デート…あ、デートじゃん。」

「今更。てか好きって言ったのはスルーなんだね。」

「無一郎君可愛い。」

「言葉のキャッチボールって知ってる?」

















「殺す…殺す…あの野郎殺してやる…」

「Aは、嫁に、やらん…!(震え声)」

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とく(プロフ) - すごくいいお話でした…。涙が出るほど(笑) (7月19日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか - 貴方様は、神ですか? (2022年5月20日 16時) (レス) @page5 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
- 神作……… (2022年5月9日 15時) (レス) @page44 id: af8576bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - たまに………たまに原作を思い出すような描写があって……目から汗が……… (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - 炭治郎のシスコン具合がめっちゃ良かったです‼︎無一郎と有一郎がでて来るとか最高すぎます‼︎とっても良い作品ありがとうございますー! (2021年11月21日 22時) (レス) @page50 id: 378955c846 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年6月13日 19時

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