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「御手洗い行ってきます」
和「なんか適当に頼んどいて良い？」
「はい、お願いします」
暖簾を抜けて、御手洗いに向かった。
カウンターの側から、楽しそうな声が聞こえてくる
《…そう！いつも！》
何かコモって聞こえるこの声は、雅紀さん。
なにか嬉しそうなその声が可愛い。
ひょっこり顔を出そうと思ったけど、水を指しちゃうと悪いなって御手洗いのドアを押し開けた
《俺だって我慢できなかったんだよ！もう大分我慢してたんだからさぁ》
胸が潰れそうになる、その声は
翔さん。
カウンターで元気に雅紀さんと話してた。
…ニノさんは傷ついてるはず、何て言ってたけど
そんなことないじゃん。
あんな楽しそうに話してた。
「……よかった」
わたしが一週間悩み続けたあの行動も
翔さんにとっては笑い飛ばすほどのことだったのかも
.
和「なげぇよ。なに、悲しみに浸るとかそんなことしてたの」
「や、あの……違って…。カウンターに、翔さんが居たんです」
和「会ったの！？」
「……や。声を聞いただけです。だから会わないようにって、御手洗いから出るタイミングとか考えちゃって」
和「バカだね〜、御手洗いから出てくる人のこと見るとか、そんな非常識なこと櫻井さんがするわけねぇだろ」
そこに雅紀さんが入ってきて
和さんにはウイスキー、私には緑色のカクテルを手渡してきた。
「ん、ニノさん何頼んだんですか？」
和「や、俺じゃなくてこいつがさ、お前にあげたいカクテルがあるっていって」
雅「やっぱAちゃんには雅紀スペシャルでしょ！ちょっと今回は緑になっちゃったけどね(笑)きっと美味しいよ」
少し口に含むと、甘い香りが鼻から抜けて心地良い。
「…美味しい」
雅「ね？笑 赤でも緑でも、美味しいのは美味しいの！」
…金曜日に翔さんが飲んでたスペシャルは綺麗な赤色だった。
それを飲む翔さんを思い出してまたポーっと火照ってると
和「櫻井さんきてんの？」
ってニノさんが聞いた。
雅「…うん、今はお酒の勢いに任せて大分元気に荒れてるけどさ、来てからずーっと、Aちゃんのこと話してるよ」
ニノさんが聞いたその問いなのに
雅紀さんは諭すように、私の目を見ていってきた。
嬉しさが込み上げるのを流し込むように
緑色のカクテルをぐいっと飲んだら
余計に体が熱くなって
また翔さんに会いたくなる。
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まも(プロフ) - ゆかりさん» ご感想有難うございます！可愛いですよね(*^^*) (2016年6月8日 15時) (
レス) id: 6957800e1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ翔ちゃん大好き愛してる (2016年6月8日 11時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まも | 作成日時：2016年5月28日 8時
