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「本日は御足労頂き本当にありがとうございます。14階の会議室までご案内致します。どうぞこちらへ」
50代くらいと聞いてる部長と
若い翔さんが二人で会社の自動ドアを潜ってきて
受付嬢の二人が色めき立つのには気づいたけど
ロビーで待ってた私が、二人を呼んだ。
翔「待っててくれたの？」
「はい、出向いて頂いてるのはこちらの都合ですし。これ位させてください」
部長「会議室くらい受付のかたに聞きますよ(笑)」
「私にだってお仕事させてくださいよ(笑)」
翔さんは、誰の前だって私にはタメ口。
さすがに会議の時は敬うような言い方だけど
終わったらニノさんの前でさえタメ口をきいてくる。
ただそれは私にだけで、真奈にはしない。
ちょっとの優越感を、心の隅に隠した。
翔「今日機嫌いい？笑」
「あ、今日はすこぶる良いですよ。ランチおごってくれましたもん」
翔「えー！なんか逆に恐えな(笑)」
「そうですよね。珍しすぎて鳥肌がたちそうでした(笑)」
翔「いやー、緊張すんなぁ」
そういって身なりを整える翔さんを背に
目の前で14階を知らせる声がした。
「どうぞ、」
“開”のボタンを押したままの私に
遠慮せずじゃあ、と言って部長さんが外に出た。
ついて行くはずの翔さんは真横で私を見つめてて。その左手ではエレベータのドアを抑えてる。
翔「どうぞ？姫」
昨日を彷彿させるようなその言葉に思わず顔が赤らんで仕舞うのとともに
誰にも聞こえなかったかな、って少し気配を気にした。
誰もいないようなここに、遠慮せず、昨日の通り。
「有難うございます、王子」
昨日とは違って、満足げに微笑む翔さんが
会議よろしくねって私の前髪をポンポンさわって
会議室に一人で入っていく。
「…ずるい」
これじゃ本物の王子と、なんら大差ないよ。
この後に見なくちゃいけない光景のことを何も不安がらずに
喜ぶようなステップで会議室に入った。
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まも(プロフ) - ゆかりさん» ご感想有難うございます！可愛いですよね(*^^*) (2016年6月8日 15時) (
レス) id: 6957800e1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ翔ちゃん大好き愛してる (2016年6月8日 11時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まも | 作成日時：2016年5月28日 8時
