身体から始まる関係とはそれ即ちクズである【五条悟】

人権などない ページ15

高専、と言われてもAにはピンとこない。





「表向きは宗教学校」

『入りませんけど』

「で、そこで俺たちは呪いを祓ってる」

『何それ物騒』

「で、Aは術式をもってて…」

『これ術式だったんだ』



「…ちょっと黙って聞いて！！」

『あっ、ハイ』




なんだ何だ、怒られたぞ！？



「で、お前は高専に入る。これ絶対。強制」

『拒否権は？』

「ない。」





──────拝見何処かの男の人と逃げたお母さん、自 殺したお父さん。






私、無月Aは聞いたことも無い宗教高校に転入する事になりました。






そして数日後────────


「お前って友達居なかったんだな…」

『うるさい、作らなかっただけだし』




通っていた高校に編入手続きをだし、高校を後にするAに、しみじみと五条にそう言われ、少しイラッとするA。




「え、高校1年間ずっとぼっち？」

『基本そうですけど』

「うわ、可哀想」

『喧嘩売ってます？』

「え、この俺に喧嘩買って欲しいの？A勝ち目ないじゃん、馬鹿なの(笑)？」

『……』




友達なんて作ったらパパ活してるのバレたら面倒。先生に怒られるし、下手したら退学だ。







「で、俺専属の件、考えてくれた？」

『お断りします』

「いーじゃん、別に。」

『良くありません、私は色んな人と繋がりたいので』

「えっ、凄い下ネタ…ビッチ…」

『は？』




Aの言う繋がりとは、人との関わりやコミュニケーションの事である。まぁ、"そういう事"をしての繋がりを指すのであながち五条の指摘も間違ってはいないが。



『何にせよ五条君には言われたくないですね』

「心外」

『五条君こそ、毎日女の人とっかえひっかえでしょう。専属になって刺されるのはゴメンです』

「えぇー…じゃあ専属じゃ無くていいから、俺のになって？」

『専属と何が違うんですか？』

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