団長室 ページ8
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ペトラさんと夕食をとった私はそのまま団長室へ来たのだが…
扉を…開けられない…ノックできない…そもそも下っ端中の下っ端な私が団長室に呼び出しされるなんて初めてなんだもの！
緊張ハンパない！おなかいたい！
「フゥゥ……」
しかし行かなければ…行くんだ…わたし…とブツブツ気合を入れていると後ろから
「おい」
と低い声。まってこの声は…
「えっ、あっ、り、リヴァイ兵長！」
「何突っ立ってやがる。お前も呼ばれたのか？」
「あ、はい…その、」
「…まぁいい。おいエルヴィン、入るぞ」
兵長は扉の向こうへ向かってそう声をかけながらドアノブを捻る。
ドアが開かれ未知の領域であった団長室の中が見える。そこには「まだ返事をしていないんだが？」と軽く笑みを零しながら珈琲を啜る団長の姿が。
「お前も入れ」と兵長に言葉を掛けられ、いそいそと部屋に足を踏み入れるとドアを静かに閉めた。
団長はゆるりと珈琲カップをデスクへ置き、兵長の他に私の姿を確認すると
「ああ、君も来たか。話が早く済むな」
「あ？こいつと何か関係あんのか？」
「勿論だ。単刀直入に言うが、リヴァイ。カローラを君の班に置いてみないか？」
「は？」
「………………………………」
言葉も出ない………………渋い顔をしてお二人の掛け合いを見守ることしか…
「ナナバから少し相談を受けてね」
「あぁ、此奴がどうしようもない戦闘下手なのは知ってるが」
「なら話が早いな。つまりそういうことだ」
「は？」
「カローラは巨人を前にすると駄目だが、訓練生の時はなかなか優秀な成績を収めているし、立体機動の動き自体は確かに光るものがある。このまま適当な班に置いて無くしてしまうには少々惜しい人材だと感じてね」
「そこで、リヴァイにカローラを鍛えてやってほしい。」と爽やかな笑みを浮かべる団長。
うそうそやめてくれ…そんな出来た人間じゃないですよ私…これプレッシャー！なんかプレッシャー与えられてるからこれ！
うう、兵長が私の方をじっと見てる。お腹いたい…
「……まぁ、そうだな。お前がそう言うならそうしよう、エルヴィン」
「了解だ」と頷く兵長。ただただ部屋の隅で縮こまっている私に、団長は「カローラ、君はそれでいいか？」と聞いてくる。
私は「はい…」と消え入るような声で返し引き攣る顔に無理やり口角を上げた。
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アイリス(プロフ) - 失礼ですが、このお話しは続編ありますか？ (2021年3月21日 17時) (
レス) id: 2cebe15e55 (このIDを非表示/違反報告)
ずゆ(プロフ) - とてもおもしろいので頑張ってください！！応援してます (2019年8月23日 3時) (レス) id: c49b0aea5e (このIDを非表示/違反報告)
甘味(プロフ) - ひかるんさん» コメントありがとうございます(^^*)これからの展開がんばりますね…！！ (2019年7月17日 15時) (レス) id: 5f80f90127 (このIDを非表示/違反報告)
ひかるん(プロフ) - 夢主がリヴァイとどう成長していくか楽しみです！ (2019年7月17日 12時) (レス) id: 1f4ce4e8e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘味 | 作成日時：2019年7月16日 19時
