【HS J】パパ活男の娘【水×赤】 (ページ6)

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中島さんの言う通り、カレーがすごく美味かった。
高級レストランも良いけど、やっぱ俺はこんなランチが良いや。

「美味しかった…」

「これ、サービスね」

「え、」

食後のんびりしていると、机にバニラアイスが置かれた。

「良いんですか？」

「レオちゃんには裕翔がお世話になりそうだし」

「何だよその言い方」

笑いながらも中島さんの声色が少しピリついた。
たぶん。気の所為かもしれないけど。

「ありがとうございます。」

「いえいえ〜。裕翔には気をつけなよ〜？レオちゃん可愛いから浮気はしないと思うけど…」

「薮くん、いい加減に…」

「はいはい、」

そう言って逃げるように食器たちを片付けた。

…なんだろう。気まずい。

明らかに親子ほど年の離れた人としか歩かないから、こうやって店員さんに冷やかされることも初めてで。

「男だって言っても良いですよ？」

「あ、そうなんですか？」

「別に私に損は無いですし。」

普段は家でゲームしてるから男の姿で出歩くなんて近所のスーパーぐらいかな。
バレて困るような交友関係も無いし。

「…でも、別に勘違いされたままでも良いかなぁ…なんて」

恥ずかしそうにへへっと笑う中島さん。
こんなこと言う人じゃないと思ってたから少しびっくり。

「店長さんも優しいし、いいお店ですね。ぜひまた連れてきてくださいね」

もちろん、“パパ”として。

微笑んで見つめると少し照れるように目を逸らす。
ほんと愛おしいくらいに単純