29_満足気 ページ31
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「あ〜このまま襲いてぇ…」
小声でも鼻先数�僂竜�離でははっきりと聞こえたその言葉は私の顔をもっと真っ赤に染めるのは容易い事で
獲物を捕らえたような獣の鋭く、少し色っぽさもある竜胆の瞳に私はどのように映っているのだろうか
抵抗する気力も残っていない程力の抜けた私の体を一度優しく包み込んだかと思えば、体が離れていく
「…悪ぃ、がっつきすぎた」
温もりが離れてしまう、そう本能で感じた私は何を思ったのか背を向けた竜胆の制服の裾を掴んでしまっていた
寂しかったのか何なのか。きっともっと抱きしめてほしいと心の底で願っていたんだろう。なぜと問われれば2人のように好きだからという理由になるに違いない
「…どうした？」
『は…なれないで』
絞り出した声は後半は掠れ
顔も俯いているからよく聞こえなかったはずなのに竜胆の息を飲む声が聞こえたと思ったら私の体はまた抱きしめられていた
もう授業の始まりを告げる鐘が鳴り響いてるはずだが今はこのままがいい
初めて私からも抱きしめ返した
いつまでそうしていただろう
いつの間にか蘭が私たちの元にきて抱きしめ合っている私たちを見ると私たちを包むように抱き締め、帰んぞとまだ学校が終わっていないのに帰宅しようとする
元々2人は気分が乗った日しか学校に来ないって言ってたし、ここの所毎日登校しているのは私に合わせてくれているから
満足そうに笑顔を見せる蘭に続いて帰宅する準備をし、2人の元へと足を進めた
『…もう少し待っててね』
「ん〜？」
「何が？」
私の心の準備ができたら、私も2人のことが好きだよって伝える
自覚してすぐに伝えてもいいんだけどまだ少しだけ2人と友達関係を楽しんでから
帰ってる途中に2人にそう言えば気の抜けたような返事をする蘭と首を傾げる竜胆
『秘密っ』
今まで意地悪されて来た分の仕返しとばかりに私も意地悪に2人に笑いかけながら前を歩く
今まで何が変わる訳でも無かった私たちの幼馴染関係
嫌っていたかと思っていた2人はどうやら本気で私のことを好きで、かく言う私も蓋を開けてみれば2人のことが大好きだと言うことがわかった
これからどう変わっていくのか
少し不安でもあるけどなんだかんだ言って2人は私を昔から守ってくれていたから今は不思議と心が軽いよ
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レモン - 面白かったです‼️ 続きが気になる〜😆応援シテマスッ😆 (2022年7月9日 19時) (
レス) @page42 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる (2022年1月31日 18時) (レス) @page42 id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
みく - まじ好き天才ｯ‼️ (2021年12月18日 21時) (レス) @page39 id: c5c2fbaf69 (このIDを非表示/違反報告)
河谷(プロフ) - おにぎり同好会委員長。さん» おにちゃぁん！！ありがと〜！！！文才能力はないのよ🥺 (2021年11月10日 6時) (レス) id: 1007f168b9 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり同好会委員長。(プロフ) - たにちゃぁん！尊いよ！尊い！！尊いぞこれ！！！東リベよく知らない私でもめちゃくちゃ楽しめた！！！甘々や……ラストも尊い………語彙力が……あと文才能力ありすぎ。控えめに言って神だよ。 (2021年11月9日 21時) (レス) id: f1de8a3da7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：河谷 | 作成日時：2021年7月27日 1時
