あの日、君と見た桜を (ページ15)

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翔：「…なに？」

見られることに慣れてるように、でもウザそうに言う。

はぁ？別にあんたなんか見てないし。

A：「…あんたって死んでるみたいに笑うのね。」

なんだかまた腹が立って嫌味を込めてそう言ってやった。正直な気持ちだった。

死んでるみたいに笑う。

みんなは誤魔化せても私は誤魔化せない。

翔：「………は？」

意表を突かれたみたいな間抜けな顔をして私の顔を見返す。

お、間抜けな顔(笑)

友達らはワイワイと2軒目を何処にしようか盛り上がってるのを横目で見ながら、

A：「どうせ薄っぺらい付き合いばっかりしてたんでしょうね、その嘘笑いを見抜けないような。」

翔：「な………！」

翔の顔が赤くなる背後で早稲田の子達が、「翔ー！次は目黒のバー行こうぜってー！Aちゃんも行こうぜー！」

A：「あ、はーい！」

呼ばれてスルリと翔の脇をする抜けようとすると、ガッと彼にいきなり腕を掴まれた。

A：「えっ？」

友達らもキョトン、と私たちを見る。

A：「………なに。」

翔：「………。」

A：「………なによ？？』

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それが翔が私に興味を持った最初のきっかけだ。