…そうだ、番外編作っちゃおう！と思った今日この頃。【文スト】

夢主ガチ幼児化・月煌様リクエスト ページ44

ＮＯside

『＿＿クソ神ィィィィィ！！』


本日一度目の絶叫の主は、暁凪、推定外見年齢二歳である。

凪は今朝、枕元にあった薬を何も考えずに飲むと、体が縮んでしまっていた。ちなみに凪の予想通り正体は自称神である。


「んん……凪、どうし＿＿」


敦は凪を見た。凪も敦を見た。


「え＿＿ええええええッ！？！？」


本日二度目の絶叫が響いた。





「ふゥん。また小っちゃくなっちゃったのかィ。然も前回よりもチビだねェ」

『うう……』


敦が凪を腕に抱いて出社した事により、社内は騒然となった。


「いや、僕も善く判らなくて……」


敦も困惑した表情で答えた。その瞬間、凪は敦の腕から抜け出して探偵社の出口へと駆けた。これ以上見世物になるなんて真っ平だからである。

がしかし。


「なッ……凪？」


そこへ福沢投入である。

ちなみに福沢は可愛いもの好きで、お昼休憩などに野良猫へ餌やりをする姿が探偵社員の間で度々目撃されている。

そんな福沢が、今のこの愛くるしい顔立ちをした凪を見たらどうなるか。然も福沢は前回の凪を見れていない。


「……」

『……』


両者は暫し見つめあった。福沢の手はプルプルと震えて、必死で凪を撫でまわしたい衝動を抑えているのがバレバレだ。


「……」

『……なでてもいいですよ』


勝者福沢。

凪は福沢の手によってまた探偵社の皆の見世物になる事が決定したのである。ちなみに福沢は凪の頬を数度突いた後、顔を押さえ社長室に入っていった。

そして、今度の凪の対戦相手は＿＿


「ほらほら、凪ちゃん！これ取ってみて！」


太宰である。

太宰は苺味の飴を凪が手に届かないギリギリの処でプラプラと動かしている。

無論凪はそんな事に心奪われる筈も＿＿


『んしょっ、んしょっ、』


あったのだった。思考回路が完全に幼児のソレである。太宰は一生懸命飴を取ろうとする凪にデレデレしており、それは他の社員も同様だった。

＿＿そう、先程思考回路が幼児のソレである、という事はつまり、


『ふっ……う、うぇ……うわああん！』


涙腺の緩さも幼児なのである。太宰は慌てて飴を凪に渡してやり、凪を宥める。だが泣き止まない。

他の社員に助けを求めるも、悉く無視される。


「凪ちゃん、御免、御免って！」

『うあああん！』


太宰は凪を泣き止まさせるのに二時間程かかったという。

＿＿ちなみに、凪は翌朝になったら身体は元に戻ったそう。

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