着せ替え人形・三毛猫ちゃん様リクエスト ページ43
『ッ、……!』
「かっ、可愛い!可愛いよ凪ちゃん!最高だよ!」
森さんの声が右から左に通り抜ける。私の顔が羞恥心で真っ赤になっているなんて事は、鏡を見るまでも無い事だった。
「つっ、次此れ!此れ着て!」
『……もう無理です!大体何で、
こんなフッリフリの桃色だらけのロリータファッションを、私が着なきゃいけないんですか!』
そんな大声が、マフィアビルの最上階で響いた。
ガチで死ぬ。いや寧ろ自決する。今直ぐ死のう。
「い、いやぁ……だって、似合うかなって思って……」
『莫迦じゃないですか!私に似合う訳無いでしょう!』
「いや凄く似合ってる」
『変態野郎の意見は訊いてません!』
私一応君の元上司なのだけれど……という呟きも無視する。
「じゃっ、じゃあ!此れだけ!此れだけでいいから!最後!一生のお願い!」
『それエリスちゃんに何時も使ってませんでしたっけ?』
冷静な突っ込みを入れるも、森さんは頑として帰らせてくれなさそう。
『……一回だけですよ』
「勿論!」
渋々隣室で着替える。つか此れスカート短過ぎやしないか此れ。
『……如何ですか』
もう顔が赤いのは止められ様が無いなと思うので、出来るだけ簡潔に、ぶっきらぼうに云う。
すると森さんは、そんな私を数秒見て、それからポツリと云った。
「御免、無理」
『は?何がッ……!』
背後に冷たい床の感触がした。手首を片手で掴まれる。
「君が悪いよねぇ。私のお気に入りの服を着て、更にそんな顔を赤くするなんて……太宰君とかにやったら、秒で襲われるよ?」
『いや秒で襲ってんのあんたなんですけど』
軽口を叩き乍ら腕を解こうとするも、全く動かない。
『というか森さん守備範囲12歳までですよね』
「あ、君は特別」
『すいません特別とかマジでいらないんでさっさと離せクソ野郎』
「何時までその生意気な口が叩けるか見物だね」
『いやいやいや何云ってんすかちょっと待ってスカート捲らないで太腿触んないで誰か助けてェェ!!』
……その後、私の悲鳴を聞きつけた姐さんに助けて貰いました。
取り敢えず森さんマジで許さねえ。
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白夜の世界 - 2次元大好き野郎さん» コメントありがとう御座いますッ!最高でしたか!よかった!何かちょっとリクと違うかなって思ってたんですけど……嬉しいです! (2019年7月7日 20時) (レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
2次元大好き野郎 - コメント遅れてしまってすいません!まじ最高です! (2019年7月7日 10時) (レス) id: 6de8be71fd (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - オンさん» 応援ありがとう御座います……!更新頑張ります!遅いけど!出来るだけ!遅いけど! (2019年7月6日 21時) (レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - 白夜の世界さん» はい!大丈夫です! (2019年7月6日 21時) (レス) id: b4cdd55349 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - わたあめさん» は、はい!難しそうですが、頑張ります!太宰さんと太宰さん(黒の時代)逢わせちゃってもいいですか? (2019年7月6日 21時) (レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時:2019年4月7日 16時