温もり73 ページ23
「私、寝込み襲ったこと……少し腑に落ちない」
「そ、それは……」
オロチさんはぱっと視線をそらした。
私はベッドにオロチさんを押し倒した。
オロチさんは無抵抗でじっと目を見つめる。
私は無抵抗なオロチさんに馬乗りになった。
「今回は良かったものの……下手したら犯罪だよ。オロチさんはいけない人……お仕置き、必要……かな」
ぐいっと自分の顔を近づけた。
「ひょうほう……いひゃい……」
オロチさんは私の頬を両手でぎゅっとおさえ、私の口はフグのようになる。
「からかうのはやめろ……」
オロチさんはむりやり身体を起こすので私はベッドから落ちた。
「たまに変にからかうのは悪い癖だ」
オロチさんは私の頭を優しく撫でた。
「もっとやって……」
私はもっとそれをやるように要求した。
「よく甘えるな、昔と全然違う」
「……嫌ならいいよ」
「いや、甘えるのは悪いことではない……むしろ歓迎する」
オロチさんは両手を広げた。
私はすぐにオロチさんに抱きついた。
「私オロチさんにこうするの好き……」
そっと目を閉じる。
とても暖かい。
「……ベッドの上ですることってなーんだ」
と、オロチさんに問う。
オロチさんは顔を赤くして目をそらした。
「……"こまりと戯れる"でした。なにを考えていたのかわかんないけどオロチさん最低、えっち」
いつの間に部屋に入って来たのか、こまりがぴょんとベッドにのった。
「……諮ったのだろう」
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ぐりーん(プロフ) - もうこれ何度見返しても涙…好きすぎる( ; ; ) (2022年1月16日 16時) (レス) id: c2e222939c (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 感動しました、、、 (2020年4月16日 19時) (レス) id: be295054f5 (このIDを非表示/違反報告)
黒咲優乃 - これ絶対誰でも泣きますよ...感動&少し切ない...良い物語ですね。何年、もしかしたら、何十年か後、主人公がオロチ達とまた再開出来たら良いなぁと思いました (2018年12月25日 0時) (レス) id: c26dd69b91 (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - 泣いちゃいました! (2017年11月19日 12時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
彩花 - 感動してに泣きました。 (2017年6月5日 19時) (レス) id: 463cc6db15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2016年3月3日 16時