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温もり67 ページ17

「A……」


気持ち悪いくらいに弱々しい声だった。


「鈴……寒い」


「ぁ、ぇ、中入って……」


私はあまりの寒さと震えに我慢出来ず、家の中に入らせてもらった。


「その、ありがとね……それと、ごめん。Aはなんも悪くないのに八つ当たりして……鬱陶しいとか、本当は思ってないのよ」


「私も……気づかなくてごめん」


お互い頭を下げる。


「彼と会わせたことあったでしょ?……Aのこと好きになっちゃったのよ。それで一方的に別れられたの……」


また、鈴の目には涙が浮かぶ。


「ごめん、私可愛すぎるから……」


と言うと鈴はくすくすと笑い出した。


「……そうね、あなたは可愛いわ」


「うん知ってる」


「あんたはそういう奴よ。……本当、不器用なんだから。でもあなたがAで良かった……」


珍しく素直な鈴に少し違和感を覚える。


「それと、私鈴のことはその、1番大切な友達だから……男の子はよくても女の子は追っ払うことはしなくていいよ」


「なんか……私わがままみたいなのよ。あなた昔と比べて大人になって、いろんな人と話すようになったの見ててちょっと悔しくてさみしかったのよ」

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ぐりーん(プロフ) - もうこれ何度見返しても涙…好きすぎる( ; ; ) (2022年1月16日 16時) (レス) id: c2e222939c (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 感動しました、、、 (2020年4月16日 19時) (レス) id: be295054f5 (このIDを非表示/違反報告)
黒咲優乃 - これ絶対誰でも泣きますよ...感動&少し切ない...良い物語ですね。何年、もしかしたら、何十年か後、主人公がオロチ達とまた再開出来たら良いなぁと思いました (2018年12月25日 0時) (レス) id: c26dd69b91 (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - 泣いちゃいました! (2017年11月19日 12時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
彩花 - 感動してに泣きました。 (2017年6月5日 19時) (レス) id: 463cc6db15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2016年3月3日 16時

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