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第三十六話 ページ36

「……ただいま帰りました」



戸をあけるとオロチさんがいた。


「……誰と会った」


「だれも会っていませんよ」


悟られぬよう、私は笑って誤魔化した。


「わ、私体調優れないみたいなので先に寝ますね。おやすみなさい」


逃げるように私は布団に入った。

そして息を殺し、気づかれぬように私は涙を流した。

目を開けたとき、月明かりが私を窓の隙間から照らした。

目をこすり起き上がった。

必ず離れたところで寝ているはずのオロチさんがすぐ隣に、手の届く距離にいた。

私はオロチさんの右手にそっと触れた。

あの頃と変わらない手の温もり。


「ごめ……んなさい……っっ私……、怖くて……っっ決めたのに……オロチさんのためなら、この手が汚れてもいいって……覚悟してたのに……っっ私は……っっ」


大粒の涙がオロチさんの手のひらにこぼれ落ちた。

握り返されることのない手。

誰も知らない私の決意。


「私……、オロチさんの為に本当の意味で死ねる覚悟が欲しいよ……っっ」

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剣城京菜(プロフ) - ロキさん» あなたの温もりはの続編を企画中です!!できるだけ早く投稿するので待っていてくださると嬉しいです^_^ (2015年11月8日 13時) (レス) id: 3c3ce2d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ - あなたの温もりはの続き書いてほしいです。 (2015年11月8日 8時) (レス) id: 27f7c75272 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - ナッツさん» 本当にご迷惑をおかけします……でも極力更新はしていくつもりなので最後までよろしくお願いします!! (2015年11月2日 23時) (レス) id: 3c3ce2d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ - 12/12まで更新がほぼてきないんですか・・・!?大変ですね!!気を長くして待ってます(^^*) (2015年11月2日 23時) (レス) id: 70b9dc3167 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - brownsugarさん» ありがとうございます!!これからもよりよい作品が書けるように日々努力します!! (2015年9月21日 22時) (レス) id: 587c793b66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2015年8月14日 14時

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