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二十二 温もり ページ22

中は薄暗く見えなかったが、そこに何かが居る気配を感じた。

オロチさんが電気をつけると、ベッドに不自然な膨らみがあるのを見つけた。

もぞもぞと動いているので、寝てはいないようだ。


「よぅちゃん……」


少しだけ布団を剥がすと、潤んだ目がこちらを見上げた。


「……おそいよぅ」


私は両手を広げる桜を抱き上げ、ベッドに腰をおろした。


「よぅちゃん急に居なくなるから皆捜してたんだよ。ぱぱとままもお昼くらいにむかえに来たんだけどよぅちゃん居なくなったってきいて凄く心配した。どうしてこの部屋にいたの」


「……寂しくなったからぱぱとままのところに行こうとしたの。だけど迷っちゃってお部屋に入ったらぱぱとままの匂いがしたの。そしたら一緒に居る気がして……」


私はぐずぐずと泣く桜の背中をとんとんと叩いた。

桜にこんなことをするのは初めてと言っていいくらいだった。


「……ぱぱも抱っこ」


私の隣に座ったオロチさんの腕を桜はちょんちょんと突いた。

今度はオロチさんが桜を抱きしめると桜はようやく泣き止んだ。

だけどまだ本調子でなく、鼻をぐずぐずとさせていた。

私は心配そうに桜見ていた信を抱き上げ、オロチさんと桜に寄り添った。

こうすればいつだって温かくなれる。

優しくなれる。

一人じゃない、寂しくないってそう思えた。

私がそう思えるように、きっと桜も信もオロチさんだって同じだ。

二十三 幸せの重み→←二十一思い込み



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剣城京菜(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます!!完結編を投稿したので、よろしくお願いします!! (2019年10月20日 11時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 番外編もすごく素敵でした!!続編楽しみにしてます。頑張ってください! (2019年10月14日 23時) (レス) id: f5a4951e98 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - れるれる(現.本垢)さん» 初めまして!!そう言っていただけてとても嬉しいです!!新作も今書いているので、次回作も読んでくださると嬉しいです!! (2019年9月25日 19時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
れるれる(現.本垢)(プロフ) - 初めまして。この作品、すごく好きです。妖ウォを卒業しても剣城さんの作品だけはずっと見てるんです(笑)これからも更新頑張って下さい。 (2019年9月24日 21時) (レス) id: bb493c8f2f (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - なつさん» 期間が空いてしまったので勘違いさせてしまいました……!!ゆっくりでも完結までは投稿するので安心してください!! (2019年9月24日 18時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2019年9月23日 0時

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