二百五十 奪い合う熱 ページ49
互いに引き寄せ体を密着させ、あの日と同じように唇を重ねた。
軽く触れ合うだけの唇はもっと深いものを求めていく。
息を漏らしながら深く深く重ねていき、私たちは普通を取り繕うことができなくなっていった。
離した唇から銀の糸が垂れ、ぷつりと切れる。
まだ足りない、その色がもっと欲しいと口を開ける。
オロチさんは余裕のない表情で私を抱き上げた。
そして1番奥の部屋に連れ込まれるとまた唇を重ねる。
「……いいのか」
頷くとオロチさんは私の着物の帯を少しぎこちない動きで外した。
肌を見せ合って触れ合って熱を感じて心地良さを感じていく。
オロチさんの指先が誰も知らない私の秘密に触れ糸を絡め、私とオロチさんとだけの秘密になり溺れていく。
何度も何度も名前を呼び合っては秘密を重ねる。
私の中にはオロチさんだけしか居なかった。
「好きです、オロチさん……」
「ああ、私もAが好きだ──……」
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剣城京菜(プロフ) - aruya100さん» ありがとうございます!!頑張ります!! (2019年2月8日 9時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - いつも見させていただいてます。更新頑張ってください!期待してます! (2019年2月4日 23時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます!!頑張ります!! (2019年1月30日 19時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 作品楽しませていただいてます。続き頑張って下さい! (2019年1月30日 8時) (レス) id: 01053ecf80 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜(プロフ) - 剣城京菜さん» 頑張ります...! (2019年1月23日 19時) (レス) id: 84fb339dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2019年1月21日 21時