二百四十七 感覚 ページ46
泣くも程々に、ぐっと堪え抜く。
「もう一度探してきます」
私は小走りに屋敷を出た。
まずは時計塔へ向かった。
「……‼」
時計塔の屋根の上にオロチさんらしき人影が見えた。
「……また逃げた」
考えてみればオロチさんは私の妖気は特別で分かりやすいと言っていた。
それなら早い段階でこちらに気づける訳だ。
オロチさんより早いスピードで追いつくか気づく前に捕まえるか。
2つに1つだ。
どちらにせよオロチさんを見つけるのが第一だ。
甘味処、妖怪エレベーターのある門前、森の中、武道場などいろんなところを探した。
不思議なことにオロチさんは行った先々に姿を現した。
もう既に空は暗くなってしまい方向が分からなくなってしまった。
屋根に跳び乗り星の灯りで辺りを確認すると、ここからでは土蜘蛛さんの屋敷の方が近いと分かった。
「……」
ただなんとなくだが、その方向にオロチさんが居るような気がした。
いつも近くにいたオロチさんの感覚。
吸い寄せられるように私は土蜘蛛さんの屋敷へ向かった。
たくさんある部屋の中一部屋だけ明かりがついていて、私はその部屋の前の縁側に静かに降りた。
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剣城京菜(プロフ) - aruya100さん» ありがとうございます!!頑張ります!! (2019年2月8日 9時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
aruya100(プロフ) - いつも見させていただいてます。更新頑張ってください!期待してます! (2019年2月4日 23時) (レス) id: b60ccdc28b (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます!!頑張ります!! (2019年1月30日 19時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 作品楽しませていただいてます。続き頑張って下さい! (2019年1月30日 8時) (レス) id: 01053ecf80 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜(プロフ) - 剣城京菜さん» 頑張ります...! (2019年1月23日 19時) (レス) id: 84fb339dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2019年1月21日 21時