三十 すべきことを ページ30
私は走ってオロチさんの両肩を後ろから掴んだ。
「駄目……その腕じゃ何もできないよ……‼」
オロチさんはなにも言わない。
「今戦うのはあなたじゃありません……‼今すぐ戻って応援を呼ぶべきです……‼」
私はオロチさんがしてくれたように、背負い、走り出した。
「おい、離せ……‼」
「嫌です……っ」
草むらで足を切っても私はものともせず、足を踏み出す。
「ニガサナイ……‼」
正面から黒魔が2体、襲いかかってきた。
「やまたのおろち‼」
双竜が鋭い牙で切り裂き、黒い雨が降る。
「……すべきことはする。援護はしてやろう」
「……守って下さいね」
私はもう一度背負い直し、足を踏み出した。
援護と道案内の助けを受け、ようやく屋敷の近くまで来るとオロチさんは背中から抜け出した。
息を切らしているとオロチさんは私の腕を掴み、屋敷の中へ急いだ。
玉座の間の前にぬらりひょんさんがいた。
オロチさんとぬらりひょんさんが話しているのを、私は必死に聞こうとした。
だけど、何故か声が聞こえない。
体がだるくて、だるくて仕方ない。
「──……っっ‼」
目を閉じきる前、一瞬だけ仄かな光がちらついた。
55人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
剣城京菜(プロフ) - あやべえさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2018年8月25日 20時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
あやべえ(プロフ) - オロチかっこいいですぅ……これからも頑張ってください!応援しています! (2018年8月25日 9時) (レス) id: af2133f4e4 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - kkkkkkkkkさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2018年8月7日 20時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
kkkkkkkkk - 頑張ってください!!応援しています!! (2018年8月7日 6時) (レス) id: c230d910a2 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - 奈乃さん» 頑張ります!!アドバイスもありがとうございます!! (2018年7月25日 11時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:剣城京菜 | 作成日時:2018年7月20日 19時