五十四 ページ4
喉の奥が見えてしまいそうな程の大あくびをした。
部屋に入ると違和感を覚えた。
「人形落ちちゃった……目どこ……」
人形を抱き上げ、目を探すも見当たらない。
「明日探せばいいだろう」
ふらふらしながら部屋の中を歩き回る私に呆れたため息を漏らしオロチが人形を取り上げた。
「……寝る」
また私は人形をオロチから取り上げ、ベッドに突っ伏した。
「……?ここどこ?」
目を覚ますと私は草原のど真ん中でベッドで眠っていた。
夢を見ているんだともう一度ベッドに潜り込んで目を閉じるが、何故か眠れない。
こんなに疲れているのにと私は枕と掛け布団をを投げ飛ばして体を起こした。
爽やかな風が吹き、私は目を擦ってベッドから出た。
「……誰?」
風の中に優しい声が混じって聞こえた。
「……Aちゃん……こっち……」
注射で血を抜かれた時に感じるあの浮遊感。
私は無意識のうちに声のする方へ足を向けていた。
草原の中、裸足で歩く。
風で揺れる草が足をくすぐる。
しばらく歩くと遠くに建物が見える。
「あ、れは……?」
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アミュレット - 今日も良かったです! (2017年5月18日 20時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - やっぱりオロチは、カッコイイですね(*^^*)主人公が危機にさらされた時には、必ず助けてくれる。私、オロチに惚れ直してしまいましたww (2017年5月15日 21時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - アミュレットさん» ありがとうございます、頑張ります(^^) (2017年5月15日 7時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - あと、一話で六十話ですね!焦らずゆっくりでも大丈夫ですので、更新頑張って下さい(*^^*)応援しています! (2017年5月14日 15時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - アミュレットさん» 今書きますのでもう少し待ってて下さいね(^^) (2017年5月13日 16時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年5月5日 18時