七十八 ページ28
「USAピョンダニ‼」
「ジバニャンだにゃん」
「ウィスパーでうぃす」
今すぐ走り去ってしまいたかったけどオロチが手を離してくれなかった。
「……日和A」
するとイナホさんがずいと顔を近づけてきた。
「ところでこちらにいる方は妖魔界のエリートときたじゃゃありませんかぁ‼容姿もなかなかでございますなぁ‼イケメン妖怪に属しても過言ではない‼しかも噂によれば相当クールな性格をしているようで好意を持つ方は数しれず‼その偉大なるお方と何故一緒に……はっ‼まさかお付き合いしているのでは……‼」
口が止まらない。
半分以上頭の中に入ってきていない。
近すぎて体が仰け反ってしまい腰が痛い。
ようやくオロチが制止に入った。
「実のところ彼女とはどういった関係なんですかね〜?」
イナホさんは意味深な笑みでオロチに問う。
「私も気になるでうぃす〜」
「オレっちも気になるにゃん」
「実は俺も……」
「ミーも少し気になるダニ」
オロチはどう答えるのかと顔を見ると目が合った。
それで答えに困っているんだな、と分かった。
「あの……詳しくは言わないけど、オロチは……私のこと良くしてくれる……人間界に用事があって、それが終わるまで部屋貸してる……それだけ……です」
私がそう言うと天野君とジバニャンさんとウィスパーさんが、ぇえ??と驚いた声をあげた。
「オロチってあまり誰かと関わりたがらないイメージあるよね」
「2秒で殺す‼みたいなおっかないとこもあるにゃん……」
「ぇえ?」
今度は私が驚いた声をあげる。
一斉にこちらを見られ、私は反射的に顔をそらした。
「良くしてくれると思う理由を知りたいですなー」
「……寄って集って根掘り葉掘り聞くな」
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アミュレット - 今日も良かったです! (2017年5月18日 20時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - やっぱりオロチは、カッコイイですね(*^^*)主人公が危機にさらされた時には、必ず助けてくれる。私、オロチに惚れ直してしまいましたww (2017年5月15日 21時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - アミュレットさん» ありがとうございます、頑張ります(^^) (2017年5月15日 7時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - あと、一話で六十話ですね!焦らずゆっくりでも大丈夫ですので、更新頑張って下さい(*^^*)応援しています! (2017年5月14日 15時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - アミュレットさん» 今書きますのでもう少し待ってて下さいね(^^) (2017年5月13日 16時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年5月5日 18時