九十四 ページ44
「……借りただけだよ。私の部屋は別に2階にあるから……後で見る?」
「ぜひぜひ‼」
一気にテンションの上がるイナホちゃん。
こういう時はちょっとうるさいと思ってしまうのだろうけど、私には気が紛れて丁度良かった。
「それで、魔女っ子になる為にどんな儀式をすれば?」
「儀式……?」
たまにイナホちゃんの言っていることが分からない。
儀式……儀式……。
「そんな真面目に答えなくていいダニよ」
呆れた顔でUSAピョンがため息をついた。
「えっ、と……。まず、型紙作ります……それで、布を裁断して縫って終わり」
「ず、随分とざっくりときましたな〜……」
腕を組んで頭の上に"?"がいくつも見えるくらいに頭を左右に揺らす。
「今日は型紙書こ……だいたいは写せば大丈夫……サイズの微調整は裁断して仮縫いしてから……仮縫いは……ミシンで縫う前に手縫いで縫うの……。実際着てみて変な浮きが出てたりしたら縫う分増やしたりするの……」
「と、とりあえず写せばいいんすね……っあはは……」
説明が下手くそだったかな……。
イナホちゃんが型紙写しに取り掛かったのをみて、私も自分の物に取り掛かった。
それから3日間程経ち、仮縫いが終わり実際に着てみることにした。
「私の部屋で着替えてみよ……」
「了解ー‼」
私とイナホちゃんが部屋に向かう途中、ふとオロチがいないことに気がついた。
「……どうしたの?」
「ぁ、ううん。なんでもないよ。早く行こ」
イナホちゃんの背中を押して部屋へ急いだ。
部屋についた途端服を脱ぎ始めるイナホちゃんは服を脱ごうとしない私を見て首を傾げた。
「そう言えば今日は彼氏さんみてませんなー」
「……彼氏さん?」
ピンとこず今度は私が首を傾げた。
「やだなー隠さなくてもいいんだよ?オロチのこと好きって私にも分かりますぞ〜」
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アミュレット - 今日も良かったです! (2017年5月18日 20時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - やっぱりオロチは、カッコイイですね(*^^*)主人公が危機にさらされた時には、必ず助けてくれる。私、オロチに惚れ直してしまいましたww (2017年5月15日 21時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - アミュレットさん» ありがとうございます、頑張ります(^^) (2017年5月15日 7時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - あと、一話で六十話ですね!焦らずゆっくりでも大丈夫ですので、更新頑張って下さい(*^^*)応援しています! (2017年5月14日 15時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - アミュレットさん» 今書きますのでもう少し待ってて下さいね(^^) (2017年5月13日 16時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年5月5日 18時