検索窓
今日:10 hit、昨日:7 hit、合計:24,214 hit

八十八 ページ38

「ん、Aちゃんどうしたの」


私に気づいたおじさんはテレビを消した。

私はおずおずと歩み寄った。


「あの……」


なかなか言い出せない私におじさんは急かす様子は無く、うんうんと頷くだけだった。


「あの、ちょっと……待って……」


私は一旦リビングを出て部屋に戻った。

机に置いたハロウィンの紙を持ってリビングへ急いだ。


「あの、これ……」


その紙をおじさんに渡した。

おじさんはその紙を受け取ると読み始めた。


「行きたいの?」


私は首を縦にぶんぶんと振った。


「うーん、行かせてあげたいけど終わりがちょっと遅いと思うなぁ……」


おじさんは眉をひそめ、頭をぽりぽりと掻いた。


「友だちに……誘われたの……行きたい……です」


なんとか振り絞って言葉にした。

おじさんはふと顔をあげた。


「分かった、友だちと行くならいいよ。ただし終わったらできるだけ早く帰ること、それと変な人にはついて行かないこと。人様に迷惑はかけないこと。それといっぱい楽しむこと。……守れる?」


おじさんはそう言って頭を撫でた。

私はやっぱりぶんぶんと首を縦に振る。


「あの、ね。おじさん……。いつ、もあり……がとう……」


そして私は全力疾走でリビングを飛び出した。

オロチに衝突して抱きついた。

もぞもぞするこの感じ。

少しだけ覚えてる。

八十九→←八十七



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
21人がお気に入り
設定タグ:妖怪ウォッチ , オロチ , 剣城京菜   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アミュレット - 今日も良かったです! (2017年5月18日 20時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - やっぱりオロチは、カッコイイですね(*^^*)主人公が危機にさらされた時には、必ず助けてくれる。私、オロチに惚れ直してしまいましたww (2017年5月15日 21時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - アミュレットさん» ありがとうございます、頑張ります(^^) (2017年5月15日 7時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
アミュレット - あと、一話で六十話ですね!焦らずゆっくりでも大丈夫ですので、更新頑張って下さい(*^^*)応援しています! (2017年5月14日 15時) (レス) id: f72bc11f9a (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - アミュレットさん» 今書きますのでもう少し待ってて下さいね(^^) (2017年5月13日 16時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年5月5日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。