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真向かいに座り、出来立てのオムライスをもくもくと食べていた。
「Aちゃん、ちょっと話があるんだけどいいかな」
同じく、もくもくとオムライスを口へ書き込んでいた公彦おじさんが手を止めてそう言った。
私はスプーンを置いて手を膝に置いた。
視線は相変わらず下ばかり写す。
「Aちゃんの前住んでたお家さ、どうしたい?誰も住んでいないのにあんなおっきな家あっても勿体無いし、あっちのお家がいいならここを売り払ってもいいと思ってるんだ」
私はなにも答えなかった。
「……そっか、少し難しいよね。夏休みの間に遺品整理の為に行かないといけなくなるけど大丈夫かな」
私は暫くして頷いた。
それを見て公彦おじさんは小さくため息をついた。
「Aちゃん、俺のこと怖い?久しぶりにあったから忘れちゃったのかもしれないけど俺は赤ん坊の頃からAちゃんのこと知ってるよ。5歳まではたまに会ってたんだけど……。あまり気を使うなんてことしなくていいんだからね。俺のこともっと頼って欲しいな」
公彦おじさんは優しく言い聞かせるように私に言った。
「……ごめんなさい」
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剣城京菜(プロフ) - 浅葱さん» ありがとうございます頑張ります(^^) (2017年5月1日 9時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
浅葱 - 不器用な感じが良いです更新頑張って下さい (2017年4月30日 23時) (レス) id: c9c24569e0 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - シオン!!さん» ありがとうございます頑張ります!! (2017年4月10日 16時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
シオン!! - 頑張ってくださいね! (2017年4月9日 2時) (レス) id: 4af10f54a6 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - *gami*さん» ありがとうございます!!頑張ります(^^) (2017年4月6日 0時) (レス) id: d8b1658e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣城京菜 | 作成日時:2017年4月4日 19時