バイト2 ページ6
三郎視点
僕がBusterBrosの一員だと知った同級生とかは掌返したように皆話しかけてきたりしたけど僕が無視し続けていたらいつの間にかそれは止んでいた
それでも一人話しかけてきた奴がいた。それがコイツ
『…?どした?顔になんかついてる?』
「…何でもない」
ポッケから小さな鏡を出して間抜けな顔をするA。
(なぁ。三郎君だっけ?)
(…)
(…俺その本持ってるぜ。新刊もあるぜ)
(…)
(無視するな〜ネタバレしてやろうか)
(…やめろ)
(ははっ…三郎くんなんか話そうぜ)
そんな感じで毎日ほぼ一方的に話してきた。だけどそれも悪くない…とか思ってたりしてた。
「(てかコイツラップ出来たのか…)」
『さぶろーラムネいるぅ?』
「いらない」
いつもしている小さなベルトポーチから取り出そうとしたのか手を突っ込んでラムネを差し出したと同時に何かが落ちたので拾う。
「…煙草」
『…やべー…持ってるの秘密な?』
あちゃーみたいな顔した後焦ること無く言ったので普通に返したけど…コイツ煙草吸うのか?何て思った。
「(何でこいつが吸うって思ったんだ?ジョイ?って人が吸うかもしれないのに)」
『ん。サンキュ』
貰ったラムネを食べて学校に向かった。
「今日はバイトだろ?何時から?」
『んぇ?…もしやさぶろー心配してるのー!?』
「心配してない。いいから」
『5時くらいからかな。』
「ふぅん…気をつけろよ」
一言言うと嬉しそうに目を輝かせて抱き着いてきたので無理やり剥がした。
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作者名:あんぽろ | 作成日時:2020年5月15日 23時