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パッション1 ページ13

A視点

らむちゃが(勝手に)登録した『乱数だよ!Aの大好きな乱数だよ!はぁと!』っていう着信音が無慈悲にヤクザの車の中で鳴り響く

意外と気に入ってるとか知らねぇし。


左馬刻…?から許可がおりたから電話に出る。まぁダメって言われても出るつもりだったけど。


『乱数っちゃー!』


[Aー!ねぇ明日空いてる〜?]


『明日?らむちゃの為だったら空ける!何何ぃ?』


[秘密ー!じゃあ明日事務所に来てねぇ!]


『おけまる〜』


切った後も余韻に浸る様にヘラヘラしてたら左馬刻に叩かれた。イラァっとするコイツといると!!


「乱数とは仲良いのか」


『聞いてた通りだよ。これでどうやったら仲悪く聞こえるんだよ。耳鼻科行け。』


「一々一言多いんだよテメェは」


運転手が着きましたよと言って扉を開けてくれるので大人しく出るけど…ここ何処?目の前には立派な家。


「おら。入れよ…ビビってんのか?」


『いや…でけぇなって…』


左馬刻に背中を押されて入り、とある部屋に入ると見覚えのある背中が。


『ジョイ!』


俺は背中に思いっきりダイブする。あぁ落ち着く…


「痛てぇなお前!!もうちょい大人しく出来ねぇのか!」


「てかお前は怪我してんだから大人しくしてろボケが!!」


『はぁい』


ちょこんと隣に座る。目の前にはさっき見た銃兎さんが座ってた。理鶯さんもいた。おお!と声を漏らすと左馬刻に背中蹴られた。


『さっきからなんなんだよテメーは!』


「るせぇな!!」


『ジョイ!コイツ中学生相手にキレてくる!ウケる!!』(怒)


「大人気ないですよ左馬刻」


「そうだ。相手は子供だぞ。小官特製のドリンクでも「いや落ち着いたわ」そうか。なら良かった」

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作者名:あんぽろ | 作成日時:2020年5月15日 23時

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