魔女裁判〈イナGO〉 (ページ6)

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裁判 3 ページ6

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2012年 12月 10日深夜 12時 45分

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深夜、魔女の手下の一人が家の屋根にいた。

手下は自身の目を閉じ、大きく開いた。

そして、翼を大きく羽ばたかせ、何処かへ飛んでいった。

狙いは多分、あの少女だろう。

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一方、神童教授達はやまない雨と雷を見つめていた。

天馬「……なかなか、やみませんね。」

天馬は困った顔をし、腕を組み、神童教授にそう言う。

天馬「こんなに荒れるなんて、この時期にしては珍しいですよね……。」

神童「ああ、そうだな。天馬。
でも、雨足は弱まっているみたいだからそろそろ落ち着くはずだぞ。」

天馬「早くやんでほしいです。……特に、雷が。」

天馬は雷を嫌そうに見て、睨む。

そんな天馬を見て神童教授は笑う。

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神童「ははは。雷が苦手なのか？」

天馬「そ、そんな事ないですよ！子供じゃないんですから!!!」

神童教授がそう言うと天馬はむきになって言い返す。

その後、天馬は少し間を空けて言う。

天馬「…ただ……急にピカッと光ってびっくりするのが嫌なだけです…。」

天馬はさっきまで上げていた眉毛を下げてそう言う。

『大人ぶりたい年頃だから、仕方ないか』と、神童教授は内心そう思い、それ以上は天馬に何も言わなかった。

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神童「それでは、鳴りやむまでもう少し待つとするか。」

その時、神童教授は何か思い出した様な表情をした。

神童「そうだ、天馬。気分転換に良いものがある。俺の本棚を探ってみてくれないか？」

神童教授はそう言い、天馬の後ろの本棚を指差す。

天馬「本棚に？何があるんですか？」

神童「それは、見つけてからのお楽しみだ。
」

神童教授は人差し指を口にあて、悪戯をする子供の様にクスリと笑った。

天馬「わ、わかりました;探して来ます。」

天馬は気になった為、急いで本棚を探った。

そんな天馬を神童教授は微笑ましく見守っていた。

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