“頼りない” ページ30
まだまはきさまの寝ているベッドの端に腰を下ろした。
そしてきさまの方に体をぐいっと向けて彼の問に答えるべく口を開いた。
まだま「無限さんならまた姉さんとお話してますよ」
きさま「……そうか」
きさまはぼうっとまだまが入って来たドアを見つめた。
……ふと自分の代わりに幽玄の元へと向かった姉のことを思い出した。
自分の様子を見て、すぐに帰って休むことを指示した姉。
もしあのまま自分1人で幽玄の元へと向かっていたら、きっとただでは済まなかっただろう。
あの時は無用な心配だと少し反発したが、今の自分の状況を思うと、姉の言うことを聞いておいてよかったときさまは心底思った。
……姉はきさまのことをよく見ている。
いや、きさまだけではない。他の妹や弟のことも、そして他人のことさえも。
だが、姉自身はどうだろうか？
姉は、さいたまは、他人だけでなく自分のことも大切にできているだろうか？
冬竜と戦いに行く時、姉は姉自身を“頼りない”
と言った。
確かに、姉はあまり戦闘が得意ではない。
だが、だからといってきさまは姉を“頼りない”などと思ったことは1度もなかった。
いつも笑顔で、優しくて。
周りをよく見ることのできる姉を、むしろきさまは尊敬していた。
……わからない。
なぜ姉は自分を卑下したのだろう？
得意でないことがあるのは、“ヒト”である以上当たり前のこと。
苦手であるならば、周りを頼ってくれればいい、それだけの話。
きさま「…………そんなに頼りないか？」
まだま「……えっ……？」
姉のあの発言は、自分1人で何とかしようとしているようにしか思えない。
自分を“頼りない”と言っているのは、彼女にとって周りの人はもっと“頼りない”存在であるということを表しているのではないか？
きさま「…………」
きさまは、痛む片手で掛け布団を強く握りしめた。
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アフィアル(プロフ) - 闇塚アリスさん» おめでとうございます！ (2019年1月5日 0時) (
レス) id: 0e81381c1e (このIDを非表示/違反報告)
闇塚アリス(プロフ) - アフィアルさん» 遅いけどあけましておめでとうございます！ (2019年1月4日 12時) (レス) id: 1576d7affb (このIDを非表示/違反報告)
闇塚アリス(プロフ) - アフィアルさん» 大丈夫です！また訂正するときは言ってくださいね！ (2018年12月11日 6時) (レス) id: 1576d7affb (このIDを非表示/違反報告)
アフィアル(プロフ) - 闇塚アリスさん» すみません、読み返してみて、自分の話の中に少し訂正箇所がありましたので訂正させていただきました。 (2018年12月11日 1時) (レス) id: 0e81381c1e (このIDを非表示/違反報告)
闇塚アリス(プロフ) - アフィアルさん» 次はアフィアルさんです！ (2018年12月9日 18時) (レス) id: 1576d7affb (このIDを非表示/違反報告)
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