秘密15 ページ16
―――――――――― やだっ、もう大我くんに会えないの..？
―――――――――――― ごめんね。けど、自分で考えて決めたこと..だから
―――――――――――― でも、約束するよ。いつか絶対Aちゃんを迎えに来るから
―――――――――― ほん、と..ぉ..？
―――――――――――― ほんとだよっ..じゃあ、指切りの代わりに..＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
――――――――――――――― “ ばいばい ” ―――――――――――――――
あの日の私も、泣いていた
そして
あの日も、大我くんは私に優しい口づけを落としてくれた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 期待、しても良いのかなぁ
大我くんも、私のことが好きだって..
自惚れしちゃっても、いいのかな
月で明るく照らされた秘密基地で
何も言わず私を抱きしめる大我くん
愛おしすぎて、私も思わず抱きしめ返す
涙がこぼれ落ちそうになるのを必死にこらえて
彼の胸元に顔を埋める
..どれくらい、時間が経っただろうか
大我くんは抱擁を解き、突然ごめんね、と悲しそうに笑う
そんな彼に、私はそんなことない、とでも言うように左右に首を振る
「..遅くなりすぎると、おばさんが心配するし..
..もう、帰ろうか」
「..うん」
茂みから出て、車内に戻る
車を走らせ、一分を経たずして自宅前に到着
車が京本家の車庫に入ったのを確認し、私は車から降りる
運転席にまだ座っている大我くんの元へ行き、無理矢理笑顔を作る
「今日は楽しかったよ。ありがとう」
「こっちこそ。突然だったのに来てくれてありがとう
..ペンラも、ピンクにしてくれてたし」
「あぅ..気付いてたんだね..」
「当たり前じゃん」
ふふっ、と大我くんは小さく笑ってから
微笑を浮かべて、私と目を合わせる
「じゃあ、またね」
「..うん。また..」
手を振って、私は自分の家の中に入っていく
玄関のドアを閉めたその瞬間
なぜか突然、涙があふれ出してきて
私はその場に崩れ落ちた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 128人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朔蘭@Jr垢(プロフ) - arupakay27さん» コメントありがとうございます！そんなふうに言っていただけてとても光栄です！ゆっくり更新ではありますが待っていて下さると嬉しいです！ (2017年6月21日 21時) (
レス) id: ba97804e3a (このIDを非表示/違反報告)
arupakay27(プロフ) - はじめまして！絶対に堕ちないを初めて読ませていただいて、それからこちらの作品も読ませていただいてます！！ドキドキして次どうなるんだろ！？と思いながら読ませていただいてます。お忙しいかと思いますが、更新楽しみにしてます！！！！！！ (2017年6月17日 21時) (レス) id: 3e944da8f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朔蘭 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2016年12月3日 0時
