※甘くとろける horror ページ6
今日はクソバレンタインデー。
友達は他の子に渡してる！私にもちょうだい。
なんて言えないから、
そこらへんで買ってきたポッキーを口を咥える。
口に咥えて舌を左右に動かしポッキーを振ってみる。
こういう無駄な動きは綺麗にできてしまうのどうにかしてほしい。
ふりふりと動くポッキーを見つめていると、雪を踏む足音が私に近づくような気がして、ポッキーから目を離す。
そのまま落ちた目線を人影へ向ける。
「よお、美味そうなもの食ってんじゃねえか」
「うわ、horrorだ…」
Horrorが私の咥えている動くポッキーを見つめている。動きを止めれば、視線がそこで止まる。
また動かせば、それを追いかけた。
「食べたそうな顔してる」
「そりゃまぁ。俺にもくれ」
「しょうがない、この私からの貴重なバレンタインチョコだぞ」
ともうひとつポッキーを差し出そうとしたが、
彼は断る。
「新しいのじゃない。いま咥えてるやつが欲しい」
頭の中で大議論が起こる。
なんで咥えたものがほしいんだ？？？
「は、え、な、なんで」
カタコトながらもそう答える。普通に考えて食いかけのよりも新品の方が良くないか。
流石にkillerだとかnightmareよりも真面目な人だと思っているけど、そんなことなさそう。
問いに答えず私の肩をそっと掴んで顔が近づいてくる。
まじで食べようとすんの？？？
お互いの鼻がつっつきそうなくらいの距離で、
horrorは私が咥えているポッキーをサクサク食べ始めた。
かおがちかくてド○○キしていたが、
真面目に考えるとこれポッキーゲームじゃないか？
「まてまて近づくなそれでおわれ！！！」
サクサクと食べ進めてちょっとずつ顔が近づいてくる。
「ほ、horror！！！もうはなれて！？」
離れる様子がなくて、ヤケクソながらも目を思いっきり閉じた。
こつん、と口元に当たった。
でも気になって目を開けちゃった。
目の閉じたままのhorrorが私の唇に口を合わせていた。それを目を丸くしながら見つめているとカッと目が開いた。
それにぶわっと顔が赤くなる。
「heh…,ごちそうさん」
とだけ言って離れると踵を返して歩いていってしまった。
じわじわ染まる頰に手を当てて一つため息をつく。
私の心まで持っていくなよ！
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ユズ - 知ってる歌の歌詞がタイトルになってる...!（嬉しい） (3月8日 9時) (
レス) id: ad7a46ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
世落さんず - いつも神作品をありがとうございます！！！更新応援しています！！( •̀ ω •́ ) (2月25日 22時) (レス) @page11 id: 0a59ca876b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごれもん | 作成日時：2024年2月11日 21時
