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「ムカつくのよアンタｯｯｯ！！！この私を散々罵りやがって！！！」
そう犬が喚くような、耳に悪い金切り声を出す。
「そうねぇ。ただ、ヒロインは悪女にムカつくなんて言わないと思うけど？」
「………ｯｯｯ、うるさい！！！」
そう首を絞める力がちょこっとだけ強くなる。
いやせめて喉仏を押し込んでくれ。
なんて言ったらワタシの首がポックリ逝くから言わないけどね。
「あはは！女の醜い喧嘩すら、アナタ達は無視をするのね？ポジティブの守護者サン、ドリーム。」
力を任せたまま、まだまだ視界がはっきりしておくうちにドリームを睨む。
いいじゃない、ワタシが悪女で。現在進行形でヒロインに殺されそうになってるなんて、
あたらしい映画だったらさぞかし大ヒットするわ。
なんて思いながらドリームをみつめていると、視界の端にうねうねとした何かが遮った。
その瞬間と共に、首に込められた力がぱさり、と無くなったので慌ててオンナノコの方に目線を向ける。
オンナノコの手首は掴んでいる。ワタシがね。
なぜ胴体がないのだろう。段々と白くて細い手先は、血色を失っていく。
切断されたであろう面からは血がぼたぼた滴り出ている。
妙に嫌な予感がする。ドリームの顔をチラリと見れば青白い顔でその場に立ち尽くしていた。
その目線はワタシ……ではない後ろを見つめている。
釣られるように、嫌な予感がする後ろを振り向けば案の定、
掻っ切られたオンナノコの首をもったナイトメアが後ろで不気味に笑っていた。
ただでさえ彼の液体となる身体には、オンナノコの血であろう鮮やかな水が彼の服に散々染みている。
「良かったな、殺されなくて、」
とわたしに三日月のように細い目元で笑いかけた。
「………ヒロインを殺すなんて最低ね、悪女のワタシを殺せばよかったのに」
そう彼から目線を外して、自分の手に握られた手首を見つめる。
ドリームの気配がしない、逃げてしまったのだろうか。ネガティブしかないし、しょうがないだろうけど。
「悪女を殺そうとするヒロインを殺して何が悪い？」
「……どっちも共犯か、アナタに罪をなすりつけて置くわね。
帰りましょ」
流石のワタシでもここまでザックリ殺すのは思いつかなかったよ。流石ね、
そう思いながら後ろを向いて帰路に歩き出した。すぐ隣にナイトメアが来る。
「胴体はどこ？」
「しらん」
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にがしたか！ bill,dream→←負け犬ヒロイン dream, nightmare
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ユズ - 知ってる歌の歌詞がタイトルになってる...!（嬉しい） (3月8日 9時) (
レス) id: ad7a46ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
世落さんず - いつも神作品をありがとうございます！！！更新応援しています！！( •̀ ω •́ ) (2月25日 22時) (レス) @page11 id: 0a59ca876b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごれもん | 作成日時：2024年2月11日 21時
