花と引き変わりカミサマ ink,error ページ27
*前作のリメイク
この7月は、身体が溶けそうなほどとても暑かった。
その原因となる太陽はギラギラと眼差しそこには小さな村があった。だがそれは本当にちっぽけなもので、都会からかなりかけ離れているところにあったのだ。
*
「あつー…、んー、アイス食べたい。」
そう言う少女は、花束を持ちながら薄暗い竹藪の中へと歩いて行く。
「あんなに暑くても、この間だけは涼しいんだよな。…不思議だけど面白い。」
独り言をそう呟いたが、本当にこの間だけは日差しが全く無くなる。
それはあの太陽がなくなったみたいに。
不思議だ。でも緑の自然というものは案外普通のことなのだろうな。
「おばあちゃん、今日も来たよ」
竹藪に先にある墓場に着き、そう言った。
ぱさりと花束を置く音がした。少女が亡くなったおばあさんに捧げたのだろう。
そのまま手を合わしていると、
鈴の音がしゃらりと私の後ろを鳴った。
…あれ、わたし熊除けなんかカバンに付けてたっけ。
「なんだろ、この〜……ぐしゃぐしゃした気分」
しーん…と静まりかえる中、
少女は暑さで汗を流しているのか、はたまたこの不気味さに焦っているかのどちらか。
「いや、気の所為だよね。そう思ってれば大丈夫…」
そう立ち上がると、また鈴の音がした。
今度は誰かを呼んでいるみたいに。
「おーい、見えてる？ぼくは神様なんだけど」
そう後ろから少し高めな声がするので、振り向くと和服を着た男性が腰に手を当てこちらを覗き込んでいた
「か、みさま…？」
かみさま？このひとが？私，今神様と話してる…っていうか会ってるの！？
………けど、彼と居ると何故か心地良かった。まだ出会って何分も経っていないのに、
なんだか、あのおばあちゃんを思い出しちゃって。
「そうそう、ぼくはインク！ここらへんの神様なんだけど、キミがいっつも出入りしてるから気になっちゃってさー」
そうぺらぺらと言葉を並べ始める。そんな彼からは懐かしい匂いがする。
「キミの名前は？良かったら知りたいなあ…」
そう腰から手を当てるのをやめ、顔の前でお願い、と言いたげなポーズを広げた。
……大分フランクな神様だな、なんて思ってしまった
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ユズ - 知ってる歌の歌詞がタイトルになってる...!（嬉しい） (3月8日 9時) (
レス) id: ad7a46ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
世落さんず - いつも神作品をありがとうございます！！！更新応援しています！！( •̀ ω •́ ) (2月25日 22時) (レス) @page11 id: 0a59ca876b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごれもん | 作成日時：2024年2月11日 21時
