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*
彼女は嬉しそうに走ってきた。
ついさっき、通知で告白する。ときたから、
成功、しちまったんだろうなぁ。
「で、でるた…！わたし、付き合えるって…！」
そう俺のとこまで走ってきては、泣き顔で言ってきた。
ぎゅっと、拳を握りしめた。
なんで、受け入れたんだよ。
おれ、素直に祝えるかな。
友人としていれるために、
だけど、こればっかりは強く当たってしまうかもしれない。
そのときは、許してほしい。A。
「あ、そ、そうなんだ、よか、ったな！」
「うんっ、本当に今幸せ……！！」
捻り出した言葉は、ずっと醜いものだったとおもう。
*
そのまま家に帰ってきた。
ガツ、ｯと部屋の壁を殴る。
「ハァｯ…、くそ、なんでだよ……」
もう一発、さっきより強く。
拳の痛さなんて、いまはどうでもいいわ。
俺の心の傷のほうが痛いから。
なんで、あいつは俺を選ばなかったんだ？あんな奴のどこがいい。写真を見せてくれたが、正直いいやつではないだろ。あんなチャラそうで情が浅くて嘲笑うかのようなニマニマとした気色の悪い男のどこが、
どこが…いいんだよ…,
崩れ落ちるように、壁から拳を離して座り込む。
ほろほろと涙が込み上がってくる。くそ、男気ないな。
女々しい、一人の女性にこんな感情を向けてしまうのは。
「俺がもっと…、ズバッと言える人だったらなぁ…」
涙は溢れて、床にぼたり、と落ちる。
だれも、それを拭いてはくれない。俺を慰めてくれにゃしないんだ。大好きなAも、いまはいないから。それがとても心に響いた。
精神的苦痛でソウルにヒビが入りそうでたまらない。
「‥…もう一回、好きって言って欲しかったな」
俺の恋心は、
俺だけが一方的に
追いかけてただけだった。
「沁みるなあ…、自分の涙が心に」
塩を塗られた傷口のように，今の顔はひどいものだろう。
「……うそつき、A。好きだったのに」
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ユズ - 知ってる歌の歌詞がタイトルになってる...!（嬉しい） (3月8日 9時) (
レス) id: ad7a46ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
世落さんず - いつも神作品をありがとうございます！！！更新応援しています！！( •̀ ω •́ ) (2月25日 22時) (レス) @page11 id: 0a59ca876b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごれもん | 作成日時：2024年2月11日 21時
