一方的に delta ページ20
*
「A！今日どこかへ行かないか？」
「んー、いいねん！どこいく？」
そう彼女は顎に手を置いて上品に微笑んだ。
*
「A〜聞いてくれよぉ…」
「わ、どうしたの！？めっちゃ疲れてる顔してるけど…」
すこし目を丸くして俺の話を聞いてくれた。
彼女は人柄がとても良くて聞き上手で、どんなことも話してしまいそうになる。
*
「でるたって好きな人いる？」
「え、急だな？……まぁ、居るかな、」
「ほんと？きっといい人なんだよね、…でるたが好きなんだから」
「ほんとうに良い人だよ、Aも居たりするのか？」
そう俺が尋ねると、すこしもじもじしながら答えた。
「うん…実は。一目惚れしちゃったの！」
‥…胸がやっぱり締められる。
俺、キミのこと好きだから。
その好きな人、俺だったらいいのにな。
……いいや、俺なんかが釣り合うわけないか。
「……そうか！結ばれるといいな」
いろんなことを考えて、少し返答が遅れた。
*
「でるた〜〜！！」
そう笑顔で遠くから駆けてくる彼女。無邪気で可愛い。
そんな彼女に応えるように、歩いて自分から距離を縮める。
「へへ、今日はどうしたんだ？」
「んふ、今日はね〜……」
*
「A、この前好きな人がいるって言ってたよな？」
「うん、それがどうしたの〜？」
だれなんだろうな、気になる。
「それ…誰なんだ？」
「えー気になる？？でるたになら教えてあげようかな〜〜？」
そう最初と同じように、上品に笑って見せる。
「教えてくれないか…？普通に気になる」
そう俺が言うと、こくんと頷いて言った。
「えへへ……誰にも言わないでね、
同じ学校の……せんぱいに惚れたの！」
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ユズ - 知ってる歌の歌詞がタイトルになってる...!（嬉しい） (3月8日 9時) (
レス) id: ad7a46ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
世落さんず - いつも神作品をありがとうございます！！！更新応援しています！！( •̀ ω •́ ) (2月25日 22時) (レス) @page11 id: 0a59ca876b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごれもん | 作成日時：2024年2月11日 21時
