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ばきっ！！！とインクさんが目の前の鉄格子を曲げた。か、怪力すぎる…
「うわ……まじか…インク」
「閉じ込める方が悪いもん！！さ、Aちゃん逃げるよ！」
キラーさんの引いた声を無視してインクさんは檻から抜け出して、私の手を引っ張る。
だけど、インクさんはずるずると後ろに引き下がっていく。その様子をランタンで照らしてみると、しろくふわふわとした人物がインクさんのマフラーを掴んでいた。
「やめて下さい、インク。」
「クロス！！！クロスなら分かってくれるでしょ？僕たちは美術館を守らないといけないんだ！」
それに合わせて頷いておく。だけどクロスさんは気まずそうに返答をしなかった。
カツ、と後ろの方から二つの足音が聞こえる。そっちを照らして見せると、キラーさんとエラーさん。
「美術館は見逃してあげてもいいと思うけど…、Aちゃんは別。」
「……ごめんなさい、ベリーさんとドリームさんを待たせるわけにはいかないんです。」
「……あいtつらが気にnなるのか？様子を見せてやっtてもいいぞ」
エラーさんがそう言うと、突然目に悪い光が見える。バチバチと火花が舞っている。
「危なさそうだな…エラー、見せて」
「クソインクの為じゃねえけど……」
そう言い放ったが、その光はやがてモニターのように美術館の様子が映し出された。
*****
『やめるのだ！この宝石は俺様のなんだぞ！』
『さっさと渡して仕舞えば、命だけは助けてやるって言っているのに』
*****
フードを深く被った人物とベリーさんが言い合っている。
「マーダー！ベリーに手を出そうとしてるの！？」
インクさんが焦ったようにその画面を凝視している。
*****
『きょうだい、今更ウソとかほざかないでよ』
『俺がそんなに信用できないのか？』
*****
どろどろとした人物を、珍しくドリームさんが睨みつけている
「わあーナイトメア！」
キラーさんの声が隣で聞こえた。
そのモニターは裂けた空間の物だったが、ばちっとどこか弾けた音をして消えた。
「キラーー！離してよ！！」
「やだ！クロス、Aちゃんをとっ捕まえて！」
「で、ですがAさんは……」
「逃げ出したら責任取れんの？」
キラーさんの冷たい声。それを聞いたクロスさんはゆっくりと私の後ろに近づいて、
抱きつくように腕でお腹を支えた。
(短編集じゃなくなるのでいいところで終わるのです)←
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ユズ - 知ってる歌の歌詞がタイトルになってる...!（嬉しい） (3月8日 9時) (
レス) id: ad7a46ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
世落さんず - いつも神作品をありがとうございます！！！更新応援しています！！( •̀ ω •́ ) (2月25日 22時) (レス) @page11 id: 0a59ca876b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごれもん | 作成日時：2024年2月11日 21時
