輝け宝石争奪乱闘 ページ15
*
どばどば、と液体が大量に溢れる音がする。
「な、この音はなんなのだ…？」
「僕のインクじゃないよ！…けど、よくないような感じがする」
「気をつけていたほうがいいかもです…」
ベリーさんとインクさんはそう辺りを見回しながら言う。ドリームさんはブレーカーを落としに中央へ行ってしまった。
「ん〜あははｯ！俺がガソリンを撒いてやったさ！！」
そう高笑いを発しながら彼は奥から歩いてきた。片手に持たれ引き摺られているガソリンの器からはガソリンがまだ出ている。
「みぇっ！？火気が近くになったら引火しちゃうのだ、！」
「……ねえ、その…片手に持ってるものって」
インクさんが気まずそうにその相手のもう片方の手を指差した。
それは小さな箱。
「あはは、これがマッチじゃなかったら君達はどれだけ安心したか。
だけど、残念ながら引火させちゃうんだよ」
そう箱を空中に投げてパシッとキャッチする。ガソリンの器をそこらへんにぶん投げると小さな箱を開ける。
ばらら、とたくさん棒の入ったその小さな箱から何十本、彼の足元へ落ちて行った。それを踏み潰した後、一本だけ取り出して行った。
「ここで俺が引火してこの美術館を大火事！にするか大人しく渡すかだよ。
俺は優しいから選択肢をあげよう。さ、君達はどっちにする？」
「どっちも大切なんだよなぁ…」
そうインクさんは考え込む。
彼らはこの建物を狙っているわけではない。この建物の中にある「SPHALEROS」を狙っている。
SPHALEROSはこの美術館の宝石の部でかなり大切に扱われているオレンジ色や赤色に近い宝石。
「どっちも譲れないんだ？
じゃあこのお嬢ちゃんを人質に取っちゃうかあ！」
そうマッチ棒を投げ捨て、私の方へ歩いてきては私の片手をぐっと掴む。
「は、なしてください…」
「人質のくせに、刺し殺されたいの？ふはは！さ、インク！！どうすんだよ！」
こっちを鋭く睨んで思わず強張る。
「ぐっ……、ひ、卑怯だ！」
「そうだぞキラー！なんでこんなことするのだ！」
「そりゃあ俺ら闇AUっていう組織だし？名に合ってるだろ？」
そう私を掴むもう片方の手でナイフを取り出して、ベリーさんの方へ突き出した。
「それとも此処を引火させてお嬢ちゃんを殺して欲しいかな。ベリーくん？」
※例の学パロを書いてて思いついてしまった物語の一部です。ハート多かったら続き、作ってみようかな…笑
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ユズ - 知ってる歌の歌詞がタイトルになってる...!（嬉しい） (3月8日 9時) (
レス) id: ad7a46ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
世落さんず - いつも神作品をありがとうございます！！！更新応援しています！！( •̀ ω •́ ) (2月25日 22時) (レス) @page11 id: 0a59ca876b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごれもん | 作成日時：2024年2月11日 21時
