【薄桜鬼】 生き抜く為に…

7話 ページ8

『………そんな恐い顔しないでくださいよ。別に逃げたりなんかしませんから。』



土方さんの方をチラリと見ると刀を落とし、戦意が無いことを示す。
あーやばい、これ死ぬかも…


「副長、この者達は如何いたしましょう。」


斎藤一が血に狂ってしまった羅刹をちらりと見て、土方に話し掛ける。



「監察方に任せる。とにかくコイツらを屯所に連れていくぞ。」


刀を向けられ気絶してしまった千鶴ちゃんを抱え、私の方を向いた。ん？私も？

「あれ〜、いいんですか？土方さん。この子達、アレを見ちゃったんですよ？

今の内に殺した方が後々面倒な事にならなくていいと思うけどなぁ」



…うん、物騒！いやいや、嫌だよ、まだ私死にたくないからね！？しかもめっちゃ笑顔とか…


恐いから。殺気ビンビン感じてますからね？
何なんですか…本当にもう、何か、生きてる心地がしないわ…

「うるせぇ！だらだらしてると人が来ちまうだろ。おら、早く行くぞ！」

沖田は不満そうな顔をしたが、何ともやる気の無い声で はーいと返事をし、私の手を掴んだ。

？一体何を…、っ

トンッ

あぁ、油断していた。後ろにいたのか斎藤さんよ。いつの間に…。
私の意識は、そこで途切れた。









まわる まわる ぐるぐるまわる。わたしのたどるみちは どこにある？


まだまだつづく ものがたり

まよってなやんで すこしづつ かくじつに
どんどん………

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