6話 ページ7
暗闇を鋭く切り裂く白刃に、私は思わず息を呑む。凄い殺気だ。それだけで殺せるんじゃないか、と思うほどに。
沖田総司…。新撰組で一、二を争う凄腕剣士。ちなみにドS。斬る斬る言ってる物騒なお方だ。
『…いきなり斬りかかって来るなんて、危ないですね。この方々のお仲間で？』
沖田から目は離さずに、羅刹を顎で指す。
「君に答えてあげる義理はないよね。」
…なるほど、ごもっともで。
「それよりさ、そんなおしゃべりしてる余裕なんてあるわけ？今から君は、殺されるって言うのに…」
顔は笑っているのに冷たい目。凍り付くような、そんな目で見てくる沖田総司。
あぁ、殺される。私はそう直感的思った。
こういうのを、本能と言うのか。冷や汗が背中を伝い、頭が恐怖でいっぱいになる。
しかし、表面は冷静に。堂々と答える。
『そうだな、余裕なんてないよ。君のお仲間が後二人ばかしいるしな。』
「！…なーんだ、気付いてたの。」
前の角から、斎藤一が出てきた。美青年だな。なーんて、呑気な事が頭によぎる。
そして後ろに隠していた千鶴ちゃんに、鬼の副長、土方歳三が刀を向けていた。
「動くなよ。背を向けたら斬る。」
ｻﾞ_____ｯ
闇夜を切り裂く白刃。艶やかな漆黒の髪が風に揺れ、それはまるで狂い桜のようだった。
＿＿＿＿物語が、始まった。
私はどうなるのか、何故ここに来てしまったのか、謎は多いけれど…それでも時は止まらず進んでいく。
物語は、とまらない。
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黒(プロフ) - 総ちゃんさん» そうですね、シリアスが多いですかね？ありがとうございます！コメント、とても嬉しいです！ (2016年11月18日 19時) (
レス) id: b09ab0140a (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - シリアスモノですかね？続きが気になります(^-^)v更新頑張ってください！ (2016年11月18日 14時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
黒(プロフ) - え！本当ですか！？登場人物設定の所をクリックして、変換するんですけど…それでも無理ですかね…？ (2016年10月22日 15時) (レス) id: b09ab0140a (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - ちゃんと名前変換されないんですけどどうすればいいですかね？ (2016年10月20日 0時) (レス) id: 9371f41d6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒 | 作成日時：2016年9月8日 21時
