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11話 ページ12

その言い訳が彼等にどう捉えられたかは分からないが、それ自体は怪しまれてはいないだろう。


只、鋭い視線は離れないままだ。ずっとこのまま…何て事無いよね?


それは少し…いや、かなりキツい。ストレスが半端じゃない!


「うーむ。そうか、それは大変だったなぁ。」


人の良い近藤さんは信じてくれたようだ。少し心苦しいが、生きるためにはそうは言ってられない。


「……貴方は旅人だと言いましたが、親はどうしたのですか?見たところまだお若い様ですが…。」




ん?あれ、え?




『…あー、親は幼い時に亡くして…。えと、少しよろしいですか?』



「…何だ。」


警戒を含んだ目で見てくる彼等を見渡し、戸惑いがちに口を開く。

『皆さん、俺の事いくつだと思ってらっしゃるんでしょうか。』


は?


拍子抜けしたような表情を浮かべ、永倉さんが答える。

「いくつ…って、そりゃお前、15〜6位じゃねーのか?」


うそーん…若く見られるっていうか、幼く見られる事は多いけどまさかそんなに?


「それぐらいだろ?あれ、違うのか?お前、まだ餓鬼だろ。」


悪気のない、キョトンとした顔の藤堂さん。
あ、あはは…私ってそんなに童顔だったっけ。

『いや…あの、俺もう20ですけど…。』


…………



シーンと固まる幹部の面々。


わー、永倉さんアホ面だー。





…………はぁぁあ!?




一斉に驚きの声を上げる。う、煩い!藤堂さんが、ショックな顔をして叫んだ。


「おまっ、20!?俺とあんま変わんねーじゃねーか!いや、俺より上か!?」

「………」



あ、斎藤さんが目を大きく見開いてる。そんなにかなぁ?


「お前、ずいぶん幼い顔立ちなんだな。びっくりだぜ。」


あぅ…!は、原田さんあんまり言わないで!何か傷付いてきた…


て、あれ、そういえば私どうなるんだろ…。

わいわいと騒ぐ彼等を横目に、こっそり溜め息を着いた。

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(プロフ) - 総ちゃんさん» そうですね、シリアスが多いですかね?ありがとうございます!コメント、とても嬉しいです! (2016年11月18日 19時) (レス) id: b09ab0140a (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - シリアスモノですかね?続きが気になります(^-^)v更新頑張ってください! (2016年11月18日 14時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - え!本当ですか!?登場人物設定の所をクリックして、変換するんですけど…それでも無理ですかね…? (2016年10月22日 15時) (レス) id: b09ab0140a (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - ちゃんと名前変換されないんですけどどうすればいいですかね? (2016年10月20日 0時) (レス) id: 9371f41d6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年9月8日 21時

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