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「お前のひいおばあさんの話をしよう」
突然のことにローズモンドは涙を止め、話に耳を傾ける。
「お前のひいおばあさんは優秀な魔女だった。魔法学校は準主席で卒業して、魔法省の役人として働いていたよ。風貌もお前そっくりに可愛らしく、それはもう夫の座を巡って争っていた。しかしな、彼女が取ったのは非魔法族の男の手だった。魔法省をやめ、人間界で魔法を一切使わずに生きていく決心をした彼女は大勢の人に祝福されて旅立ったよ。魔法を使わないようにと自分の杖を私に預けてね」
そう言っておじいさんは杖をローブの裏ポケットから取り出してローズモンドに手渡した。
「学校まで届ける約束だ、私が行けるのはここまでだよ。1人で寂しくなったらその杖を振ってみなさい。きっとひいおばあさんが助けてくれる」
幼い子供を寝かしつける時の語り口調でおじいさんはそう言った。ローズモンドの不安や不満は不思議と綺麗さっぱりと拭われていたのだ。
ローズモンドの杖
→ひいおばあさんが使っていたものをそのまま使っているため、少し古いデザインのもの。シンプルだが、ローズモンドの素質とは十分すぎるほどに合っている。
【派生作品】
派生作品への使用は無断で大丈夫ですが、一言いただければよろこんで伺います。使用の際、キャラ崩壊だけにはお気をつけください。
【関係】
恋愛関係(乄)
→同学年で男性を希望しています。
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