オクタヴィネルには、リーチ兄弟以外にも双子がいた。

プロローグ的なやつ ページ2

※マジカルシフト大会終了後から始まります。

マジカルシフト大会終了後、オクタヴィネル寮の談話室では3人の生徒が話をしていた。

？「今年のマジカルシフト大会の売り上げは前年度に比べて12%アップですか。上々の結果ですね。」

オクタヴィネル寮寮長、アズール・アーシェングロット。
銀髪に銀縁メガネのインテリ少年。

？「でもさぁ〜、今回の大会、オレたちビリから数えた方が早い順位だったじゃん。」

右側にメッシュの入った青髪の少年、フロイド・リーチ。

「フロイド、そんなもの最下位じゃなければなんでも良いのですよ。所詮、マジカルシフト大会なんてディスクを追いかけて犬のように庭を駆け回るただのお遊び。」

アズールと同じ銀縁メガネをかけた茶髪の少女、ヴァニラ・アーシェングロット。

アズール「ええ。僕達オクタヴィネル寮が本気になるべきフィールドは――――そう。期末テストです！」

期末テストはみんなの成績を競う場。
頭脳派の集まるオクタヴィネル寮が戦うには、うってつけのフィールドだ。

しかし、彼らが戦うのは成績ではない。

？「アズール、ヴァニラ。早速、依頼人から連絡が。今夜、ラウンジに直接お話にいらっしゃると。」

話に入ってきたのは、フロイドとは逆の位置にメッシュの入った、フロイドそっくりの少年、ジェイド・リーチ。

そう。彼らの争いの舞台は”契約”である。

「そうですか。ありがとうジェイド。アズ、特別なおもてなしをしなくてはなりませんね。」

アズール「ええ。では特別なおもてなしの準備を。」

さて、どんなお願いをされるやら………楽しみ………ですね。

―――welcome to villains World―――

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