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そもそも何故この人達が一緒にいるのかを疑問に思った人もいるだろう。
今、丁度その事について話している。
「桜ちゃんたちって、どうして仲が良いの?」
モブ太くんのとある一言で、その4人は考える。
最初に口を開いたのは桜だった。
「うーん、運命って感じかな?たまたま出会って、そこから…仲良くなったよ!」
嘘である。
こいつはなんとなく滝とかと仲が良くなったわけではない。
狙いは、浩介である。
何故かというと、中学2年のとき、いつものように男に媚びを売ろうと近づいたとき…
〜〜〜〜
ん?なんかあそこにカッコいい人がいる。
あそこまでカッコ良ければきっと自分大好きだろうな〜。
話しかけて、お金貰おうかな?
よし、行っちゃお!
「ねえねえ。鈴木浩介君だよね?」
ちゃんと名前を調べておくのも大切なこと。
今回は勢いだったけど、名札がついていたから大丈夫!
「そうだけど…なんか用?」
塩だなー。
ま、お金くれれば塩でもなんでも変わんないけどね。
「うん。あのね、私と友達に」
「あ、当たった」
遮られた。
私が遮られるなんて、久しぶりの体験過ぎてちょっと少しとてもムカついた。
ま、態度には出さないんだけど…
一体なにが当たったと言うのだろうか。
意味が分からない。
「なにが当たったの?」
「宝くじ」
「宝くじ!?」
そう、彼は新聞とチケットのようなものを持っていて、そのチケットが宝くじで、新聞で確かめていたみたい。
「え、ちょっと見せて!」
「いいよ」
見せてくれるなんて、注意力ないな…注意力なんて言葉あるのかも知らないけど。
そして見せてくれた宝くじと、新聞を確かめると…
見事にあっている。去年のだったというのがオチだが、新聞も宝くじも今年のものだ。
しかも金額なんと1000万!私がほしくてたまらないものだ。
「えっ…欲しい」
つい私が声に出してしまった。
慌てて誤解を解こうと口を開く前に彼が口を開いた。
「ならあげるよ」
「え?」
その言葉を疑った。
1000万の宝くじをあげるというのだ。
普通なら自分の耳を心配するか、相手の耳を心配するだろう。
桜も同じで後者の考えをしていた。
「本当に?」
だけども欲しい気持ちは変わらないので本当かをたずねた。
「いいよ。だって僕当たったの1000…なんとか回目だから」
「ええ!?」
それから話を聞くと、この人相当な幸運の持ち主らしい。
…ヤバいな。
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作者名:さくたま | 作成日時:2021年12月26日 1時