16 ページ16
『ほ、ほんとに、大丈夫なので...っ』
黄「大丈夫って、夜に裸足の女の子一人残して帰るわけにいかないですよ。」
僕も彼女の目の前にしゃがみこんで目線を合わせた。
黄「...何かあったんですか？」
もう一度だけ、穏やかな口調で問うと、彼女はついに観念したのか素直に話してくれた。
『...一緒に住んでる兄と、喧嘩しちゃっただけです。何も持たずに家を飛び出してきちゃいました。』
黄「靴も履かずに？」
『サンダル履いてたんですけど、靴擦れできちゃって。』
そう言って彼女は赤色のサンダルを僕に見せた。
黄「他に行く宛はないんですか？友達とか、一晩泊めてもらえそうな。」
『上京してきたばかりなので...』
そう言ってしゅんとする彼女。
帽子を被っているから見えないが、垂れ下がった彼女のいぬ耳が容易に想像できる。
黄「...じゃあ、僕の家来ますか？」
『...へ？』
気がつくと僕はとんでもないことを口走っていて、焦って口を手で覆った。
...流石に無理あるかな。
出会って2日の、しかも名前も知らない男の家に泊まるとか...
普通嫌ですよね...
しかし、そんな僕とは裏腹に彼女は
『い、いいんですか...！？』
目を輝かせて僕の手をとった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 132人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レモン(プロフ) - 楝さん» ありがとうございますーっ！コメントとっても嬉しいです！マイペース更新ですが、今後もどうかお付き合いよろしくお願いします💦 (2022年8月13日 22時) (
レス) id: ff7d5b9c4d (このIDを非表示/違反報告)
楝(プロフ) - 更新密かに楽しみにしてたんです❤読み終わったあと、ほっこりした気持ちになってました😊💓レモンさんのペースで書いてくださいね💕 (2022年8月13日 21時) (レス) @page50 id: f0afde4f82 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - きゆかさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると凄く救われますっ泣 やっぱり続きを書くことに決めました。グダグダしてしまってすみません、よかったら移行後もお付き合いくださると嬉しいです...！ (2022年8月13日 20時) (レス) id: ff7d5b9c4d (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - うささん» ありがとうございます泣 うささんの仰る通り、一度メモに書き起こして、お話を自分の中で整理してから移行しようと思います！ (2022年8月13日 20時) (レス) id: ff7d5b9c4d (このIDを非表示/違反報告)
きゆか(プロフ) - コメント失礼します、いつも読ませていただいてます…！とっても面白くて毎回楽しみにしてました！レモンさんが納得のいく価値であればなんでも嬉しいです。でももし続きが出るならとても楽しみに待っています！自分勝手だなんて思いません素敵なお話有難うございます！ (2022年8月13日 20時) (レス) @page50 id: b87ecfae77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レモン | 作成日時：2022年8月1日 20時
