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「では何故、捕まえてしまわなかったのですか」
意味不明だと嘆くオーナーに、従業員はイライラとした調子で物申した。
「小エビが逃げやがったの」
「どうしてです」
「わかんねェ。追いかけたら逃げられた」
ありえねェんだけど。と呟くように付け足したフロイドこそありえなくて、アズールは呆れて答えてやった。
「お前みたいな巨躯が瞳孔ギンギンさせながら迫ってきたら誰でも逃げますよ。それが正しい生存本能です。自分の認識を改めなさい」
「ハァ？」
「イタッ」
イラついたウツボはタコの足を蹴った。脛だった。
怒りの一瞥をフロイドにくれたアズールは、ズレた眼鏡を定位置に戻す。
恨めしげにアズールを見るフロイドは放っておいて、その片割れに向き直る。お前は、と促すように視線を送った。
「上手く躱されてしまいまして。……それに、あそこで捕まえてしまうのは得策ではなかったかと」
「………そうだな」
フ、とアズールは息を吐いた。唇の端が、僅かに持ち上がる。
さぁどう手中に収めるかと、彼の頭には様々な譜面が浮かび上がっていた。
タコが獲物をつかまえると、まずは毒を注ぎ込む。
その獲物が動けなくなるように。もう二度と自分の元から離れてはいけなくなるように。
そうしてから、ゆっくりと吟味するのだ。
「僕も話したかったのに。………マァいい。もうじきに、会えるだろうから」
人魚たちの唇がジワジワと歪んでいく。
瞳の奥にグルグルとナニカが渦巻く。
「アー。早く小エビちゃん捕まえよ」
「人魚姫をみすみす幸せにするなんて、僕はそこまで馬鹿ではありませんから」
「フフ。また愉快な事が始まりますね」
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あさき(プロフ) - ハーツラビュル最高でした！！！私はマレウス様が推しです！！！！ (4月6日 20時) (
レス) @page31 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - 自分も受験生です！！いつも素敵な小説をありがとうございます！同い年に驚きを隠せない文章力…頑張りましょうね！！ (3月28日 22時) (レス) @page30 id: 4e9994ed89 (このIDを非表示/違反報告)
troll_bb(プロフ) - 高校受験大変ですよね😣私も経験したのでめちゃくちゃわかります！更新いつでも待っています！受験頑張ってください！応援しています！ (3月26日 14時) (レス) @page30 id: f859515841 (このIDを非表示/違反報告)
るるか(プロフ) - 受験頑張ってください！いつまでもまちます！ (3月26日 12時) (レス) @page30 id: 2823c0bde0 (このIDを非表示/違反報告)
あさき(プロフ) - いつまでも待ちます！！！！！受験頑張ってください！！受かることを願ってます！！体調にも気をつけてください🙇♀️🙇♀️ (3月26日 10時) (レス) @page30 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：etc. | 作成日時：2023年7月28日 19時
