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もう1人の自分 ページ15
思いっきりヘッドロックをかます。
「おま、鉄で繋いでたはず…」
「鉄くらいで私を繋いでおけると思うなよ。」
笑いが止まらない。
もうだめ、だ。
選手交代だね、自分。
「タヒね。」
きっと自分は今、今までにみたことのない笑顔なんだろうな。
「お前はやっぱりそうでなきゃ。」
京哉も笑う。
やっぱり、私もお前も狂ってんな。
「私を止められるのは、お前でお前を止められるのは、私くらいしかいねぇな。」
こんな喧嘩狂。
正々堂々なんて言葉は似合わない。
勝ってこそ正義。
強い奴らこそが正義なんだ。
強いやつこそが全てなんだ。
所詮喧嘩なんて、世界なんてそんなもんだ。
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作者名：空白（そらしろ） | 作成日時：2015年9月18日 20時
