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自分で守る。 ページ2
「わしはAの事を本当の子どもじゃと思っとる。
じゃから、困ったときはいつでも相談し。
迷惑なんて少しも思わん。」
おじいちゃん。
別におじいちゃんが嫌いでグレたわけじゃ無い。
むしろ大好きだった。
私を本当の子どものように育ててくれるおじいちゃんが。
気づいたら前も後ろも右も左も、敵になってたんだ。
だからおじいちゃんに迷惑なんてかけたくなかった。
自分の身は自分で守ろうと決めたんだ。
プツッとそこでビジョンが切れた。
まだ暗い。
少しずつ明るくなる空を見つめた。
水を一口飲む。
また一口。
どれだけ飲んでも口の渇きは収まらない。
「大丈夫？
顔真っ青だけど。」
ビクッ
「歌詞さんこそ。
どうしてこんな時間に。」
「録音してたんだよ。」
「そっか。私は大丈夫…じゃないかな。」
私は笑うしかできなかった。
だって泣きそうだし。
強がるしかないんだよ。
「強がらなくていいんだよ。
みんな味方です。」
「歌詞さん…。」
でもダメだよ。
味方でも一緒には戦えないよ。
「ありがとう。
今度相談してみようかな！」
素直になれよ、自分。
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作者名：空白（そらしろ） | 作成日時：2015年9月18日 20時
