アーニャの姉は超能力者兼怪盗さん！？

40話 ページ44

私が自分の部屋につき、呼吸を整えているとガチャっと鍵が開く音が聞こえてきた。


その後に3人の弱々しい「ただいま…」が聞こえてきた。


貴「あ、お、おかえりなさい！入学式どうだった？」


さっきのは見ていない。何も私は3人の暗い空気なんて見てないから。今初めて見るんだ。

自分にそう言い聞かせわざとらしく笑みを浮かべる。


ヨル「Aさんんん…」

貴「お、お母さん！？どうしたの！お父さんもアーニャも何か変だよ！？」

ロイド「あ、あぁ…Aにも言っておかないとな…」



・



貴「えぇぇぇぇぇぇぇっ！！！！？」


おっと…、声が大きすぎたな
叫んでから近所迷惑に気づいた私。

理由も理由だから許してほしい。


貴「“同じクラスと男の子のことを殴ったぁ！？”」


マジか、アーニャ…
ふとアーニャを見ると目を伏せて今にも泣きそうな顔をしているのが分かった。


ロイド「あぁ、」

貴「…そっかぁ。」


アーニャがすぐに人のことを殴るような悪い子なのかは私はあまりまだよく分からないが反省はしている様子もある。


少し経つとアーニャはとぼとぼと自分の部屋に行ってしまった。


ロイド「明日、アーニャがダミアンくんと仲直りをしてくれればいいのだが…」

貴「そうだね…」


お母さんも何だか責任を感じているみたいで気まずくなった私は自分の部屋に向かった。


本当はアーニャのことを励ましたいけどどう声をかけていいか分からないし、こういう時、私は1人にしてほしいからそっとしておくことに決めた。


アーニャがこういう状態の時1人にしてほしいのかは分からないけど。


フォージャー家は暗い雰囲気のまま1日が終わった。


明日はとうとう私がイーデン校に転入する日だと気づいたのは次の日の朝、たまたま目が早く覚めた時だった。

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