9話 ページ12
・
薄暗くなった空に赤が舞った。
時刻は17時45分。
目的地より少し離れたところから様子を伺う。
街の道路は封鎖され、その代わりに人で溢れかえっていた。
声は全て怪盗クイーンへの応援の声が多かった。
貴「どれだけの防犯をしていた所で私には無駄なんだよなぁ。」
私はイーデン校に転入するための試験を受けたあの日の夕方から、〇〇氏の建物の中を今いるこの高台から透視して覗いている。
どんな防犯体制をとっているのか、テストでやっている所も全部見た。
もう頭に叩き込んである。
正直なところを言ってしまえば楽勝である。
最後に身だしなみを整える。
気づけばコールが始まっていた。
人「Three！」
人「Two！」
人「One！」
ﾎﾞﾝﾎﾞﾝﾎﾞﾝ！！
人「きゃー！！！」
白煙に包まれ私、怪盗クイーンは姿を現した。
貴「どうも皆さん。今宵は私の舞を見に来て下さりどうもありがとう。どうぞ存分にお楽しみあれ。」
ﾎﾞﾝ！
再び白煙に包まれ私はその場から姿を消した。
・
私は警備員の姿になりルビーのある部屋に近づくため警備員の前を通り過ぎようとした時。
警備員「おい！」
貴「((ﾋﾞｸｯ」
警備員「ここはもう警備員が足りている。あっちのほうに行ってくれ。」
貴「はい！」
ラッキー♪
あのバカ警備員さん、後で怒られちゃうかもね。
クスクスと小さく笑いながら小走りでルビーのある部屋に近づく。
ここの廊下を右に曲がれば部屋はすぐそこにある。
警備員はこの先に3人。
特別な防犯はないから元の姿に戻ってもいいだろう。
ていうか戻った方が都合がいい。
警備員「おい！居たぞ！怪盗クイーンだっ！！」
貴「んもう、そんな大声出したら他のやつに気づかれちゃうでしょ？私、平和主義者だからあんまり君らと戦いたくはないんだよねぇ」
そう言うとは小さな袋から小さな玉を取り出す。
そして警備員達の足元にそれを強く投げつける。
するとその玉は白煙を吹き出し、白煙が消えると警備員たちは床で寝ていた。
そう、私がやった玉は眠り玉だ。
結構強力なやつだから基本眠らない人はいないだろう。
私だってちょっと距離を取らないといけないからあまり使いたくないんだけど3人相手なら仕方がなかっただろう。
部屋のロックを事前に調べておいたパスワードで開ける。
ﾋﾟﾋﾟｯ
独特な機械音が廊下に響き渡った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アル - めちゃくちゃ面白いです、頑張ってください! (2023年4月5日 14時) (
レス) @page44 id: a6b91f29d4 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 夢主、アーニャ可愛い💞 無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年7月17日 11時) (レス) @page31 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
Lynn - もっと続きが見たいな。更新頑張ってね (2022年7月3日 14時) (レス) @page30 id: 3d10a0695d (このIDを非表示/違反報告)
みょん - とっても面白いです‼セリフもしっかり抜かさずあるし、めっちゃこういう感じのを求めてました！本当に面白いです‼更新頑張ってください❗ (2022年5月25日 21時) (レス) id: 5858736ed9 (このIDを非表示/違反報告)
__TSUKI__Oo(プロフ) - コメントありがとうございます！初投稿が故に設定を色々ミスしてたみたいです！💦ご指摘ありがとうございます！多分直せたと思います！今後もよろしくお願いしますー！ (2022年5月16日 15時) (レス) id: 0b71cadd58 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：__TSUKI__Oo | 作成日時：2022年5月11日 21時
