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38話 ページ42

先程の声はなんとも間抜けな声だと思う。


けど今はそんな事を言ってる場合じゃない。

だって階段から落ちてルーカスが助けてくれたと思ったら急に抱きしめられるんだよ。


貴「あのっ、ルーカス。助けてくれてありがとう!ルーカス、怪我してるでしょ?ごめんね、怪我見るから離して…?」

ルーカス「…はぁぁぁぁ」


今度は何だ。めちゃくちゃ大きいため息をつかれた

鈍臭いって言われるのかな


ルーカス「バカ!!!危ねぇだろッ!!!!!お前ッ、オレが居なかったら確実に病院行きだったぞ!!!!!ふざけんな!!!!」

貴「ご、ごめんなさい」


至近距離で怒鳴られる私。


ルーカス「はぁ…」


ルーカスの手が離れ、立ち上がった。


ルーカス「…ん、大丈夫か?」


へたれこんでいる私に手を差し伸べながら心配までしてくれた。

呆気に取られる私を見てルーカスは笑った。


ルーカス「ふはっ、何だそのアホ面。ほら、立てるか?立てねぇなら抱っこするけど」

貴「!!!? 立てる!!立てます!!」


力が入らない足に無理矢理力を入れ立ち上がる。

ふらつくとルーカスが支えてくれた。


ルーカス「っと」

貴「ありがと…。ルーカス、怪我は…」

ルーカス「オレは元々影だぜ?傷ができてもすぐ治るよ。だから心配すんな」


そう言うとルーカスはさっき落ちている途中フードが脱げ、ボサボサになったであろう髪をもっとボサボサにするかのようにワシャワシャと頭を撫でてきた。

でも私は一応ルーカスを見る。確かに綺麗な顔には傷一つ付いていない。先程まで倒れ込んでいた場所には血の1滴すら垂れていない。

本当に大丈夫なのだろうか。ルーカスは大丈夫だと言っていたけど私は罪悪感で押し潰されそうなほど苦しい。


私のそんな気持ちを読み取ったかのようにルーカスは言った。


ルーカス「んじゃあこれはかしな。今度オレが危険な目にあったら助けてくれよ。怪盗クイーンさん」


ニヤニヤと笑いながら見つめてくるルビーの瞳を見つめながら私も口角を上げて言った。


貴「うん、勿論。この怪盗クイーンがルーカスのことを助けてあげる」


にしし、と笑いながら言う。
正直さっきので罪悪感が消えたかと言われればそんなことは無い。でも何故か勇気づけられたのは確かだった。


ルーカス「へぇー?さっきは落ちたくせに」

貴「!? さっきのはクイーンじゃないもん〜」

ルーカス「はいはい、そう思っといてやるよ」

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アル - めちゃくちゃ面白いです、頑張ってください! (2023年4月5日 14時) (レス) @page44 id: a6b91f29d4 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 夢主、アーニャ可愛い💞 無理せずに頑張ってくださいね! (2022年7月17日 11時) (レス) @page31 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
Lynn - もっと続きが見たいな。更新頑張ってね (2022年7月3日 14時) (レス) @page30 id: 3d10a0695d (このIDを非表示/違反報告)
みょん - とっても面白いです‼セリフもしっかり抜かさずあるし、めっちゃこういう感じのを求めてました!本当に面白いです‼更新頑張ってください❗ (2022年5月25日 21時) (レス) id: 5858736ed9 (このIDを非表示/違反報告)
__TSUKI__Oo(プロフ) - コメントありがとうございます!初投稿が故に設定を色々ミスしてたみたいです!💦ご指摘ありがとうございます!多分直せたと思います!今後もよろしくお願いしますー! (2022年5月16日 15時) (レス) id: 0b71cadd58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:__TSUKI__Oo | 作成日時:2022年5月11日 21時

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