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カナエの恋心 ページ14

カナエ「少しは素直になって、自分の気持ちや思いに身を任せるのも大事よ」

貴「俺はいつも素直だ」

カナエから離れようとするが彼女は優しく縁吉の左胸に手を置く、いつもと変わらない心臓の音、温泉に入っているのにとても冷たく感じる、氷で凍てついているように冷たかった。
どうにか溶かそうとしてもなかなか溶けない、カナエはこの冷たい心がとても辛かった。

貴「俺の心は冷たいか?」

カナエ「うん、出会った時はとても熱くて何時も笑顔を絶やさなかった、私はそんな貴方に惹かれた、けど今の貴方は笑う事も無く心は冷たい」

貴「そうか」

カナエ「あ....」

左腕を動かしカナエの右肩に置き抱き寄せ2人の体が密着する、縁吉はそのまま右手でカナエの左頬に触れ微笑みながら優しく撫でる。
カナエは久しぶりに見た縁吉の微笑みとその距離に体が熱くなり心臓の鼓動がとても速くなる、カナエも微笑みながらゆっくりと瞼を閉じると縁吉は右人差し指を唇に当てる。

貴「....何を期待してるの?話は続くけど?」

カナエ「....馬鹿」

そう言いカナエの姿が消える、周囲の気配を探ると近くの小屋から彼女の気配を感じ少しやってしまったと後悔する。

貴「去年と一緒だ」
 
去年のここでの出来事が蘇る、たまたま偶然温泉で遭遇、思いっきり叩かれたあと、時間が時間だったので一緒に入り事になったのだがカナエのある言葉を普通に返してしまう、その事が脳裏に蘇り大きく溜息を付く。

『大好き縁吉、いつまでもそばにいて欲しい』

『いつまでって屋敷が隣だから直ぐに会えるだろ、遠慮せず来たらいい、母上も喜ぶ』

『......この馬鹿!朴念仁!』

『......え?』

その時の出来事は鮮明に覚えている、この話を聞いたしのぶには一月口を聞いて貰えず弟子には説教、母には地獄の鍛錬と後から後悔しカナエに土下座し必ず返事をすると約束するがそれも一年待たせている。

貴「自分の気持ちに素直に....か、俺はもう素直だよ、鬼には冷たく冷酷に、人には愛情を、そうですよね母上」

夜空で光り輝いている月に向かって言った。
 

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和南(プロフ) - 親方様ではなくお館様ですよ (2022年7月20日 12時) (レス) @page20 id: 7da2eafba5 (このIDを非表示/違反報告)
真田 - ダイヤのAやワンピース、黒バスは更新しないのでしょうか? (2022年1月5日 23時) (レス) id: dd9dcc7a90 (このIDを非表示/違反報告)
ロック - ダイヤのAやワンピースは更新しないのでしょうか? (2021年10月18日 14時) (レス) id: 63b5797a08 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - とても面白い作品ですね。続きが気になります。更新頑張ってください。 (2021年9月26日 16時) (レス) @page43 id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
俺やで!(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!! (2021年3月5日 7時) (レス) id: cfb8b285e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:TSUBASA | 作者ホームページ:http://exiledaisuki0113  
作成日時:2021年1月13日 8時

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